香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

無駄(余分)な動きをしないのが一番強い?

ひょんなことで、ある方にオリジナルのカードリーディングをやっていただきました。その方の自作の一文字の漢字が書かれた50枚のカードの中から、裏返し(字が見えない状態)で3枚のカードを選び、それを気になるものから1枚ずつ見ていく。そして、その文字から連想することを、その方がいろいろ質問などしてリードしていく中、私自身が考え、深め、関連付けていくというやり方でした。それが、なかなか面白かったです。全部覚えているわけではないですけれども、考えたことを書いてみようと思います。

私が最初に開いた文字は、「力」。そこから私が連想したのは、私は行き当たりばったりの人生を生きてきたけれども、いつも守られている力を感じていること。それは、身体感覚的に感じているのではなく、私が通ってきた道がすべて繋がっていて、何も無駄はなかったということを気付くことで感じていること。また、踊っている時に何かの力が下りてくるのを感じることがあること。それはゾクゾクとする感覚で感じられること。そういう時は踊りそのものになりきれるような感覚もあること。普段感じている力と、踊る時に感じている力は違うもののように感じること。

次に開いた文字は「老」。そこから連想したのは、経験からくる知恵。余分な力の抜けた状態。余分なものを手放す。

最後の文字は「静」。私がいつも踊る時に心がけているのが「静」の意識なので、このカードを開けた時、ちょっとびっくりしました。「静」からは、どんな踊りをしている時にも中心にある静けさ、踊る時に無駄な動きをしないこと、知恵から来る静けさ、力が抜けた静ということを連想しました。

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                                                                        「私が引いたカード」photo by Kaori

この三つの文字から行きついたのが、「無駄(余分)な動きをしないのが一番強い」ということ。無駄(余分)な動きをしないのが、一番深くて印象深い表現になると、以前から経験上感じていて、踊る時は心がけていたけれども、それは、日常生活でも、同じではないかとハッとしました。普段は、余分なものをいっぱい抱えているから、それを手放した方が良いのかもなぁと。まだまだ欲深で、いろいろ経験したくて、なかなか手放せませんが。あれっ。でも、いっぱい寄り道してきたけど、無駄はなかったし。うーん。ちょっと話の尺度がどこにあるのかわからなくなってきた。いろいろ経験した上で、余分を省くか?

でも、私はこういうことを考えているのだと、改めて気付かされて、興味深かったです。