マホガニーの種
ジャワでは日常的にいろんな生薬が使われています。ジャムーと呼ばれるハーブドリンクも、毎日売り歩きに来ていて、道端のワルン(食堂)でも売っているところがあり、ジャワに住んでいた頃は、私もたまに飲んでいました。
生薬は他にもいろいろ勧められて、摂取していたことがあります。そのうちのひとつが、マホガニーの種。インドネシア語ではbiji mahoniと呼ばれます。蕁麻疹が出てかゆいことがよくあったので、皮膚のトラブルに効くからと、マッサージのおばちゃんに勧められたのです。
マラリアに効くと聞いたことはあったのですが、調べてみると、他にもいろいろ薬効あありそう。優れた抗酸化、抗菌性を持ち、細菌、寄生虫にも効くらしい。高血圧、糖尿病、虫よけ、便秘、生理痛、熱や鼻水、痛風などにも効き、血中のコレステロールを下げ、女性の妊娠の確率を高めるとある。すごい!本当かなぁ。
売っているのは大きな茶色の木片のようなものです。
これが固まって実っており、剥がすとこんな感じになるようです。これをそのまま摂取するのではなく、中の種を取り出し、その種を摂取します。茶色の部分は固そうにも見えるけど、実は柔らかく、手で剥いて種を出せます。
殻をむくと、白い平べったい種が出てきます。これを、このままかじったり、粉にして摂取します。味は、むちゃくちゃに苦い~~!水で流し込んでいましたけど、粉が少し唇についただけでも、その後ずっと苦いです!思い出すだけでも、口の中が苦くなります…。良薬は口に苦しか。
言われた通りに、1日2回で5日間、一回につき3粒ずつ食べていましたけど、効き目はあったようななかったような。数などを変えて試してみても良かったかな。もっと長く飲めばいろいろ効くのかもしれませんね。とりあえず、皮膚のかゆみが出た時はいつも食べるようにしています。
そういえば、ムラピ山の友人の村で、おいしいはちみつが採れるのですが、そこで特別な高いはちみつがあり、ごくたまにしか売っていないというので、友人に試しに舐めさせてもらったところ、はちみつなのに苦い!聞くと、マホガニーのはちみつだとか。健康に良いので、家族で摂取しているとのこと。う~ん。でも、はちみつはやはり甘い方が好きだ…。
マホガニーの種、もしジャワに行って興味があればお試しあれ~。生薬などを売っているお店にあります。
読んでいただきありがとうございました。