香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

ジャワの洗濯事情

いきなりですが、何となく思いついたので、ジャワの洗濯事情について書こうと思います(笑)。日本とはかなり違って、私にとってはなかなか興味深いです。

私は、たぶん合計すると8~9年はジャワに住んでいました。初めて住み始めた2003年ごろは、まだまだ洗濯機の普及が少なく、すべて手洗いをしていました。大きなたらいに洗濯物と洗剤、水を入れて、ごしごしこすって洗い、そこから、別のたらいの水で数回すすぐという方法です。場所がある所では、大きなたらいを3つ並べてやっていました。実は、私が最後に長期滞在していた2016年初めまで、スラカルタの住居ではずっと手洗いしていました。事情があって、その頃私はジョグジャカルタスラカルタと2か所の住居を借りており、週日はジョグジャカルタ、週末はスラカルタということが多かったのです。さすがに2014年から借りたジョグジャカルタの住居では洗濯機を持っていましたが。

実は、ジャワでは洗濯物はまとめて洗濯屋さんに出すこともできます。場所によっては、キロ単位の値段で扱ってくれ、かなり安いです。洗濯屋さんに出すと、すべてきちっとアイロンがけされて戻ってきます。ジーパンでもしっかりアイロンがけされて、折り目が付いて戻ってきます。ただ、化繊などアイロンをかけてはいけないものまで、何もかもアイロンがけされるので、穴が開いたという話もよく聞きました。余談ですが、ジャワではきちんとアイロンがけされているのがとても重要なのです。日本では、しわしわの麻の生地など、おしゃれになりますが、ジャワではしわしわはあり得ません。身だしなみが整っていないと目されます。

私は、洗濯屋さんに出すのに、何となく抵抗があり、自分でしこしこ洗っていました。人に洗わせるのに抵抗があったということと、日蔭干しにしたい衣服などは、洗濯屋では配慮してくれないでしょうし。ジャワの日差しは半端なく強いので、すぐに焼けて色が落ちてしまうのですよね。ただ、病気で入院していた時は、友達に洗わせるわけにもいきませんし、友達に頼んで洗濯屋さんに出してもらっていましたが、Tシャツに油性マジックで私のイニシャルが書かれているのを見た時は、ちょっとびっくりしました。まあ、そうしなければわからなくなってしまうのでしょうが、油性マジックで書くとは。落ちないじゃないですが。幸い、パジャマ用に使っている古いTシャツだったので良かったですが。普通は、布の切れ端などを縫い付けてそこに名前などを書かれたりするようです。

手洗いで洗濯をするということは、大変なことではありますが、なかなか癒されます。そのことに集中できるからなんでしょうかね。暑い中で水をバシャバシャやる爽快感もあります。でも、絞るのが大変!特にジーパンやバスタオルなんて、なかなか絞れないです。自慢ではないですが、私は握力も腕力も人並み以下なので…。小学校の時に握力を測ったことがありますが、たぶん、クラスで一番弱かったはずです。今でも、ペットボトルが開けられないことがしばしば…。そんなわけで、まだ水が滴る状態の衣類を干すわけです。乾期であれば、日向に干しておけば、それでも結構乾いてしまいます。雨期は湿気も多く、スコールも突然降るのでけっこう大変でした。

最近では、ジャワでは徐々に洗濯機の普及が進んできています。しばらく前までは、洗濯機を買うよりも、お手伝いさんを雇って、洗ってもらった方がよいという人がたくさんいたと思います。もしかして、今でもそうなのかな。私は2007年に2ヶ月半ほど仕事でジャカルタに住んでいたことがあります。その時は女性が一人で住んでいる家に、下宿させてもらっていました。そこにも洗濯機はなく、通いのお手伝いさんが、全部洗って、きちんとアイロンがけまでしてくれていました。その家のオーナーの女性に聞くと、その方が安いからと。そういう話は、スラカルタでも何度か耳にしました。たしかに、そういう人件費は安いと思います。それに、仕事が必要な人の仕事にもなるし、洗濯機に任せるよりも、人道的ではあるかなぁという気もちょっとします。

また、ジャワの人たちの多くは、洗濯機ではきれいに洗えないと思っています。それが、洗濯機ではなくてお手伝いさんの方がよいと思う一因かもしれません。洗濯機を持っている人でも、まず手洗いして、ごしごしと汚れを落としてから、洗濯機にかけるという人が多い。洗濯機の意味があるのかと思いながら見ていますけれども。でも、脱水できるのは楽ですね。ジャワで売っている洗濯機の中には、洗濯機の内蓋が桶のようになっており、そこで手洗いしてから、洗濯機に入れられるという製品も。すごいなぁ。でも、確かに、ジャワでは日本とは汗のかき方がちがうので、服の汚れ方も違うのかもしれません。夏は日本の方が気温が高いのですが、日本であれば、ちょっと冷房で涼める場所も多いですし。ジャワで着ていたTシャツなどは、毎度ちゃんと洗っていても、だんだんニオイが落ちなくなるのですよね…。特に私は踊っていたので、汗びっしょりになる機会も多く。あ、でもそういえば、ジャワの方々は、あまり汗をかかない人も、結構多かったように思います。私は、食事をするだけで、汗だくになりますが、ジャワの友人たちはヘイチャラ。「なんでそんなに汗かいてるの」なんて、よく言われていました。「ご飯を食べたから、汗が出るの」と言っても、理解してもらえませんでしたね。気候への慣れなんですかね…。

雨期は、なかなか洗濯物が乾かないこともあるのですが、そういう時、日当たりはとても重要です。日が出ている時は、とにかく、日があたる所を求めて、洗濯物も移動です。イブ・コス(下宿先のお母さん)と、静かな場所取りのバトルがあります(笑)。ちなみに洗濯物は移動しやすいように、移動できる物干しも一部使っていました。出掛ける時は、なかなか悩ましいです。空とにらめっこをして、出掛けている間、雨が降りそうかを判断し、洗濯物の位置を決めます。それでも、急なゲリラ豪雨や、思ったよりも雨が早く降りだしたりで、せっかく乾き始めた洗濯物が、びしょびしょになってしまうことも。本当に悲しいですよ…。その時、家にいる人がいれば、とにかく外に出ているすべての洗濯物を屋根の下に移動するのが、暗黙の了解になっていましたが、全員出掛けていたりすると、ちょっと悲惨なことに…。そしてジャワの土砂降りは半端ではない…。

そんな悲喜こもごもの、私なりのジャワの洗濯事情をお伝えしました。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

<今日の植物(庭の植物シリーズ)> 

f:id:Kaoriok:20180522180536j:plain

「ポピーカリフォルニアの花。蛍光色のようなオレンジのグラデーションが美しい。惹きこまれそうです」photo by Kaori