香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

アメリカで一番怖かった経験(1)~アメリカの思い出

うちの辺りでは、昨日朝からヘリコプターが数台、ずっと飛び回っていました。どうしたのかなと思っていたら、すぐ近くの精神病院に3月から鑑定留置されていた放火犯が、前夜脱走したとのこと。私は割合、性善説なのですが、追い詰められてるとしたら、ちょっと怖いですね。夜になって捕まったようで良かったです。

ヘリコプターで思い出しましたが、アメリカに住んでいる時に、とても怖い経験をしたことがあります。その頃、私はサンディエゴに住んでいたのですが、その日はロサンゼルスでコンサートをするため、前日からリハーサルのために来ており、ロサンゼルスの友人(E君)宅に、もう1人の友人(A君)と泊まっていました。コンサートは夜の予定だったので、E君は仕事に行き、私とA 君はのんびりしていました。

そうしたら、外でヘリコプターが何台も飛んでいる音が聞こえるのです。「なんか、ヘリコプターがたくさん飛んでるね。それからポップコーンがはじけるような音も聞こえる。なんだろうね。」と、ドアを開けて外へ出てみたのですが、よくわからず、部屋に戻ってテレビをつけたのです。そうしたらなんと、テレビから聞こえる音が、生でも聞こえるのです。ヘリコプターのパラパラいう音、パンパンとはじける音。近くの銀行で銀行強盗があり、ヘリコプターの多くは報道ヘリ、ポップコーンの弾けるような音は、犯人が銃を撃っている音だったのです。ヘリから映している映像がテレビから流れていました。

私がいた家は、銀行から1ブロックか2ブロック目の道を右に曲がってすぐ。本当にすぐ近くでした。映像では、犯人の1人が銃をぶっ放しながら、住宅街の道をこちらの方に移動してくるのです。警察の規制線が間に合っておらず、道には普通に車が通っていました。犯人はそのうちの一台を止め、無理やりドアを開け、運転手を追い出して、車を奪おうとしています。運転手は転がるように逃げていきます。それがテレビにずっと流れているのです。

テレビの情報では、犯人の持っている銃は軍隊が使う非常に強力な銃で、まっすぐ打てば、戦車を貫くこともでき、住宅なら1ブロックぐらい貫通すると言うのです。私たちは、これは危ないと考え、家の中でたぶん1番安全なのは、壁にパイプが通っているバスルームだろうと、そこに隠れることにしました。でもそこからはテレビが見えないわけです。

折りしも、E君が心配して電話して来てくれて、テレビに映っている情報を電話で実況してくれました。例えば、「今、うちが映ってる。誰かが、裏口がどんどん叩いてるけど、それは警察だから、安心して」などです。

警察もかなりテンパっていたようです。私も怖くてドキドキしながら隠れていました。人生で初めて怖くて少し震えていました。

・・・

 

この後の展開は、また明日お楽しみに!

読んでいただきありがとうございました。

あなたにとって素敵な1日となりますように。

 

<今日の植物(庭の植物シリーズ)>

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「アマリリスアフロディーテの開花」photo by Kaori