香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

ジャワ舞踊練習会in大阪

日曜日は、大阪でのジャワ舞踊練習会でした。

ジャワで練習するように、みんなで一緒に踊りたい踊りを練習できたらよいなと思って、大阪の大切な友人と始めた会。月に一回のペースでやっています。場所の確保から、日程調整まで私の友人がすべて取り仕切ってくれて、こういう練習会ができるのは、本当に感謝しかないです。

前半は、僭越ながら私が、ジャワ舞踊の中でもスラカルタ様式舞踊の基礎を教えさせていただき、後半は、みんなで、スラカルタ様式、ジョグジャカルタ様式、マンクヌガラン様式の踊りを楽しく踊ります。踊りがわかる人が前で踊り、みんなそれについていくというスタイルです。実際、私がいつも練習に参加しているマンクヌガラン王宮では、いつもそのスタイルでの練習です。たまに練習に参加させていただいていたジョグジャカルタ王宮でも、踊っている時に先生がまわってきて少しずつ直してくれますが、同じような感じで練習が進んでいました。手取り足取り教えてもらえるわけではないので、学ぶのには長い時間がかかるかもしれませんが、ジャワ舞踊で一番大切な「Rasa ロソ(ジャワ語。またはインドネシア語のラサ」を学ぶには、良い方法かもしれないなぁと感じています。(ロソは、とても訳しにくいですが、あえて訳すならフィーリングといった意味でしょうか。)その舞踊一曲全体の流れも俯瞰できますし。でも、舞踊テクニックをきちんと学ぶには、細かく教えてもらうのも必要ではあるかなとも思います。人それぞれに、あった学び方があると思いますが、その辺のバランスが取れると良いなぁと思っています。

今回は、初参加の若いコンテンポラリーダンサーの男性が!私がひょんな事で知り合った、とてもご縁を感じる方です。手がとても綺麗で、人柄も素晴らしく、思わずジャワ舞踊にお誘いしてしまいました。感性もとても鋭いですし、これからがすごく楽しみです。そして、日本でジャワ舞踊を踊る男性は非常に少ない!もっとも、日本では、ジャワ舞踊を踊る人口自体がかなり少ないのですけれども。この素晴らしい芸能をもっと広めていかなければなりませんね。私は異国の文化を伝えていくということは、巡り巡って、世界の平和にも繋がっていくと考えています。それは、アメリカで縁あって、小学生にバリ舞踊とバリガムランを教えていた時につくづく感じたことです。そのことに関しては、また書く機会があるかもしれません。

話が少し逸れましたが、戻しますね。

いつも、練習に参加してくださっている、まだジャワ舞踊をはじめて日の浅い方々も、毎回、成長の兆しが見えて、嬉しい限りです。動きも滑らかになってきていますし。大きな成長ですね。私にとっても大きな勉強をさせてもらっています。

そして何より、私は普段、一人で練習していますが、やはり一緒に練習してくれる仲間がいるのがとても楽しいですし、刺激になります。

ジャワ舞踊をはじめとするジャワ芸能は、コミュニティをベースとした芸能です。お互いに支え合って、お互いを気にかけ、思いやり、(言葉ではない)コミュニケーションが取れて、初めて成立します。それは、踊り手同士、演奏者同士だけではなく、踊り手と演奏者の間の、即興的コミュニケーションもとても重要。ある意味、理想的なコミュニティの雛型ともいえるかもしれません。そして、洗練された繊細な芸術性の高さ、深い精神性も相まって、とても興味深く、大きな可能性を秘めた、学びの多い芸能です。何十年学んでも、終わりの見えない芸能だと思います。ジャワ舞踊やジャワガムランに関しても、今後、このブログで少しずつ書いていこうと思います。

この日曜日は、いつもやっている女性舞踊に加えて、久しぶりに、男性荒型の舞踊と、足にとてもきつい男性優型の舞踊も練習したので、筋肉痛です。ちょっと運動不足ですかね…。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

<今日の植物>

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「くちなしの花。大阪の友人のお宅で挿し木にするためにいただいた枝に蕾が付いていたのですが、家に帰り着くころには、花開いていました。甘く、とっても良い香り」photo by Kaori