香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

病気と向き合う(4)

今日は、「病気と向き合う」シリーズです。私の経験が、少しでもどなたかの役に立つのではと思い書いています。前回は、糖尿病の治療として、厳しい糖質制限を始めたことを書きました。以下からお読みいただけます。↓

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糖質制限で大変だったのは、日々の食事です。まず、外食は難しい。特にジャワはご飯たくさんに、おかずが少しという文化ですから…。それまでは、ジャワでは基本的に買い食いか、外食だったのですが、糖質制限をはじめてから、毎日料理をするようになりました。ただ、仕事で田舎の方に車で遠出をすることも多く、そうすると、外食か、出先で出していただく食事か、道中のコンビニなどで買う食事となるわけです。日本なら、今ではいろいろ糖質制限食をコンビニでも買えますけど、ジャワのコンビニで買えるものと言ったら、ほぼ炭水化物(糖質)のみ。巷には、こんなに炭水化物があふれているのかと、愕然としました。そして、それらは食べられません。普通の人と違う状況になると、こんなにも大変なんだと、身をもって知りました。食べ物にアレルギーなどがあって、きっと、人知れずそんな思いをしている方たちも多いのだろうと、初めて思い至りました。余談ですが、ジョグジャカルタのコンビニやスーパーでは、日本のコンビニで売られているようなおにぎりも売られていました。でも、冷蔵庫ではなくて、レジ横に置いてあるのです!一体、どんな保存料が入っているのだろうと、ちょっと怖くなりました。そんなわけで、私はそのおにぎりを食べたことがなかったのですが、現地のお友達によると、結構おいしいのだそうです。でも、ジャワにもおにぎりのような、伝統的な食べ物があります。たとえば、lemper。ココナッツミルクで調理したもち米の中に、味付けされ、細かくされた鶏肉や魚が入っており、棒状に形作られ、バナナの葉で包まれたものです。日本のおにぎりを売る位なら、lemperを売ればよいのにと、いつも思います。

話を戻します。道中、炭水化物以外の食事を手に入れることが難しかったため、お弁当として持っていけるように、小麦ふすまなどを使って、自分で糖質制限のパンなども焼くようになりました。ちなみに、パンを焼いたのは初めてです。それが、思ったよりずっと楽しいのです。また、たまに甘いものが食べたくなるので、糖質制限食材で、プリンやババロア、クッキーなども作っていました。そうすると、不思議なもので、砂糖のたくさん入った甘いものは、においをかぐだけで気持ち悪くなってくるのです。ただ、糖質制限食材は、ジャワで手に入れるのが難しく、ほとんどは、日本で買って郵送していたので、結構お金がかかりました。調味料なども、出来るだけ糖質の少ないものを使っていました。また、炭水化物は安いですけれども、タンパク質は高く、ご飯を食べずに、メインディッシュを2皿食べるような感じだったので、食費も結構かさみました。それでも、自分の身体が一番大事なので、そこにはお金をかけていました。

良かったことは、自分の食事を見直せたことです。それまでは、あまり考えずに食べていましたけれども、いろいろ気を使って食べるようになりました。またバカ食いをしなくなりました。甘いものもそれほど欲しくなくなりましたし。そして、いろんな料理ができるようになったことも収穫でした。

それから、運動も血糖値を下げる効果があります。その中でも、食後すぐに30分ぐらい歩くのが一番効果があります。実は、いろいろ実験してみたのです。30分ジャワ舞踊を踊るより、30分歩いたほうが効果が高かったです。また、走るよりも、さっさと歩く方がなぜか効果が高いのです。糖が筋肉で消費されるので、血糖値がそれほど上がりません。もし、毎食事ごとに、食後20分以上歩けるのなら、糖質制限は必要ないかもと思うくらい効果があります。

また、巷には、糖尿病に良い食材と言われるものもありますけれども、血糖値を下げる食材はありません。ただ、血糖値を上がりにくくしたり、上がり方をゆるやかにするだけです。私の経験では、ゴーヤを食べた時は、食べなかったときに比べて、血糖値の上昇が少なかったと思います。一般的に、血糖値の上下の差が大きいほど、血管を傷つけると言われているので、上昇が緩やかになるだけでも、ありがたいですね。

あと、ジャワにいる時に通っていたマッサージのおばちゃんに、「糖尿病にとても効くから」と乾燥したステビアの葉のお茶を勧められました。ステビアは草で、かじってみると、とても甘いです。それで、砂糖代わりに甘味料として使われますが、その他にも、ステビアには、インシュリン抵抗性を改善する力があるそう。私の場合は、インシュリン抵抗性はなく、インシュリンの出がとても少ないという問題なので、ステビアは私にはあまり効かないのかもしれません。でも、今、日本でもステビアを育てています。普通にホームセンターに売っています。私はハーブティを作るのが好きなので、ハーブティを甘くするために、ステビアを使っています。

 

ジャワにいたころの私は、私の身体は糖質を受け付けないのだから、それならば、糖質なんて食べてやるもんかという気持ちもあったと思います。自分の身体をいじめるというか。自分の身体が情けなく感じて。今はもう自分の身体が受け入れられるので、とても楽になりました。

 

実は、今は軽い糖質制限しかしていません。その理由はいくつかありますが、また、次回にでも書きますね。そして、血糖値の上昇をゆるやかにするために、私が使っているテクニックも次回ご紹介しますね。ただ、私には効果的ですけど、他の人にはどうだかわかりませんので、その点は悪しからず。

  

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

<今日の植物(庭の植物シリーズ)>

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「サンダーソニアの花」photo by Kaori