天河での出会い
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
今日はまた、天河での話に戻りますね。
今回の天河滞在では、多くの出会いと再会がありました。
私は、人間嫌いな面もありますが、人と出会うのが、結構好きだったりします。矛盾してますね(笑)
好きな人たちとの再会というのは、嬉しいものですね。今回、天河では、予想以上に多くの方たちと再会でき、それだけでも、天河へ行った価値がありました。
新たな出会いも多くありました。特に印象に残っているのが、奉納演奏で法螺貝を演奏しにきていた、四国のお坊さん、お二方。偶然、お宿が一緒だったのです。
民宿ですので、夕食は、宿泊客全員で、一緒に食べたのですが、そこにたくましい体躯のお二人が。食事中は、お話をせずに静かに食べていらっしゃったのですが、食べ終わった時に、どちらからいらっしゃったのか聞いてみたのです。
その時は、自己紹介程度しか話さなかったのですが、翌日昼間の奉納演奏で法螺貝を演奏されるということで、興味津々でした。
そのお坊さん方に、その夜の奉納演奏での篠笛の方が素晴らしいとおすすめされたので、神楽殿での奉納演奏を聴きました。話が飛んでしまいますが、本当に素晴らしかったのです。3人で、ギター/三味線、ピアノ/アコーディオン、篠笛で演奏されていたのですが、そのうちの、とくに篠笛の方の演奏に感動しました。篠笛があんなに表現豊かなんて、初めて聞きました。心や精神がそのまま音になったような響き。洗練された音。その時は「私も絶対篠笛をやる」と思ったほどです(笑)。すぐに何でもやりたがる性分なので…。実は尺八は好きで、学んでいたことがあるのですが、篠笛をじっくり聞いたのは初めて。ぶっ飛びましたね。その方は、翌日の昼間に、お坊さん方とも共演されて、そちらも良かったのですが、篠笛は、夜の空気の方が似合うなぁと、ふと感じました。
話を戻します。
別の宿で少し飲んだ後、宿に戻って、また同宿の方たちと飲み会に。
お坊さん方もお誘いすると、気軽に来てくださいました。
お二人は、たたき上げのお坊さん。お二人とも、別の仕事をされていて、そこからお坊さんになられたのだそうです。
苦労もたくさんされていました。
詳しくは書かないですが、出家するのに、差別されるということに、仏教界の理不尽さを感じました。それでも負けずに、信念をもって自分の道を探して進む姿に、強さと美しさを感じました。
また、廃寺を苦労して復興させ、今ではちょっと有名なお寺までにした情熱。
苦しみの中にいる人の助けになろうとする愛情。
深いお話もたくさんしてくださいました。
実は、私は以前、お友達の縁で、臨済宗のお坊さん方と、何度も飲みに行ったことがありますし、家(曹洞宗)にも、母が亡くなってから20年以上、月に一回はお坊さんに来ていただいていたので、(私はほとんど海外にいたとはいえ)それなりに、お坊さんと話をする機会も多かったのですが、会って間もないお坊さんと、精神的な深いお話をしたのは、今回が初めてでした。あ、私はThe禅サンガに参加しているので、そういう場では、深いお話も聞きますが、こういう場では初めてという意味です。
夜中の1時過ぎまでお話ししていたと思います。とても楽しかったです。
もう一週間以上たってしまったので、詳しいお話は覚えていないのですが、感じていることは同じなんだなぁということを思いました。現実は夢幻のようなものであること。すべて愛であること。なんだかうまく説明できませんが…。
それにしても、お二人とも、声がとっても良い。いつかお経を聞いてみたいです。とても素晴らしいでしょうね。お二人とも、本名か法名(というのかな?)に「龍」の字が入っていて、最近、私は龍に縁があるような気がしていたので、そういう縁も感じました。とにかく魅力的なお二人。せっかく知り合ったので、ぜひ、お寺にも遊びに行きたいです。
翌日、天の川で水遊びをした後、彼らの奉納演奏を聴きに行きました。修験道の衣装も、むちゃくちゃかっこいい。ピアノや篠笛、舞踊の方との共演でしたが、法螺貝の音が入ると、ピシッと締まる感じがしました。法螺貝は、音程は口の形で調節されるそうです。強い口(ほほ?)と、すごい肺活量が必要な感じがします。初めて、法螺貝の演奏をまともに聞きましたが、あれだけの音が出せるのは、すごい!いいなぁ。遠くまで響く音。精神性がにじみ出るような音。
演奏後のあいさつ。全員が一緒に舞台に乗ったのはこの時だけ。
公演後。何とも素敵。
宗派が違うそうで、それで、お二人の衣装が少し違います。衣装にも興味津々です。どんな意味があるのでしょうね。
後ろから見るとこんな感じ。
お二人と記念写真
出会いに感謝です。
こういう素敵な出会いがあるので、いろんなところに出掛けていくのが好きです。
読んでくださってありがとうございます。
あなたにとって素晴らしい一日となりますように。