インターナショナル・ガムラン・フェスティバル(2)オープニング
いつも読んでくださってありがとうございます。
この一週間、かなり体調を崩していたのですが、回復してきたような気がします。本当にありがたいことです。
さて、ジャワの旅の記録、まだまだ続きます。
今回は、インターナショナル・ガムラン・フェスティバルの続きです。
前回の記録は以下からお読みいただけます。
インターナショナル・ガムラン・フェスティバル(1)~ 大通りでガムラン - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~
インターナショナル・ガムラン・フェスティバルは、1週間にわたって、いろんな会場で行われました。時間も重なっていたので、残念ながら、見逃したものもたくさん。
今回は、オープニングセレモニーに関して書きます。写真もいろいろアップしますが、結構遠くから撮ったので、あまり良いものではありませんが、悪しからず。
オープニングセレモニーは、Beteng Vastenburgで行われました。そこは、オランダ植民地時代の砦に囲まれた、だだっぴろい広場です。そこでは、毎年、結構いろんなイベントが行われています。
ちなみに、入り口はこんな感じでした。
ジャワ語でようこそと書かれています。今回のために飾り付けられたものです。
そして、オープニングのあいさつの後、まず、全員立ち上がって、インドネシア国歌斉唱があります。だいたい1番だけのことが多いのですが、今回は、3番まで。両脇の大きなスクリーンには、カラオケのように歌詞が出てきて、私も少し歌えました。
オープニングは、ゴングなどの楽器を鳴らすことが多いのですが、今回は、クンダン(太鼓)。4人が一斉に叩きます。
なんだかロックコンサートのような照明です。
それにしても、舞台も、観客席もオープンエア。乾期で、雨が降る確率は低かったとはいえ、降る可能性もあるのに、オープンエアってすごい。雨降ったらどうするつもりだったのでしょうね。もっとも、こういうイベントでは、オープンエアの舞台は多いです。雨が降ったら、やむまで待つのでしょうね。
オープニングでは、インドネシア人の作曲家3人の作品が発表されました。数多くのガムランが舞台脳手に置かれていました。私は、伝統的なものを想像していたので、ちょっと拍子抜け。もちろん、現代曲も重要なのでしょうが、ガムランフェスティバルのオープニングなので、もう少し伝統的な曲を取り入れてほしかったなと思います。
それに、何より、音響が悪すぎる。楽器間の音のバランスがとれておらず、ガムランをそれほど知らない人が音響をやっているのが明らか。後日、セミナーなどでも、ガムランのマイクとスピーカーが必要なのか、議論されていましたが、マイクを使うと、ガムランはマイクで拾えない音域の音が多いので、豊かさが減ってしまうのですよね。でも、ソロの一般観客は、騒がしく、音が大きくなければ、満足しないからという理由で、マイクを使っていたそう。そして、一般の人は、伝統ガムラン音楽はそれほど興味ないから、ということだったようですが、果たして、本当にそうなのかな。私にとっては、伝統曲の方をやってもらった方が嬉しかったけれども。
伝統音楽と言えども、時代とともに変わるのは必然であり、それは止められないし、むしろ、生き残っていくためには必要なことだとは思いますが、ここまで、ガンガン、ハデハデにやるのはどうなのかなぁ。それでも、面白い曲はありましたけれどもね。
それは置いておいて、オープニングの夜のパフォーマンスの写真をアップしますね。
ここまで、インドネシア人作曲家による作品、3連弾。なかなか面白い作品もあった。
この後は、イギリスのグループによる公演。
踊りもありました。ちょっと、いろいろやりすぎで、私は好きではなかったけど。そんな踊り方が、今は流行っているのかしら。でも、現地の踊りの先生たちや、日本人の踊り手たちからは、大不評だった。
そして、6人中、一人を除いて、すべて現地の踊り手。
日本人の踊り手は、少ないとはいえ、それなりの数いますが、西洋人の踊り手は本当に少ない。見ていても、やはり、何となく合わないのですよね。アメリカでも、ジャワ舞踊の踊り手はアジア系の人がほとんどだったし。
以上、グダグダになってしまいましたが、オープニングのレポートでした。
読んでくださってありがとうございます。
あなたにとって、素敵な一日となりますように。