香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

ムラピ山の村での独立記念日行事(1)

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

今回も、8月にジャワに滞在をしたときの記録です。

17日の独立記念日に、Sumber村、そして、その中のTutup Ngisorという村落での行事を見に行きました。

Tutup Ngisorには、Padepokan Tjipta Boedaja(パデポカン・チプト・ブドヨ)という、芸術の私塾のような場所があります。ここは、確か、もう80年以上続いているところで、コミュニティでは、私塾以上の役割があります。この辺りの村々の芸術の中心地であり、ジャワ文化を担っていく場所であり、多くの人が集まる場所です。

私は、いつも、まるで、山の中の王宮のようだなと思っています。田舎にあり、農家の方たちですが、なぜか、ここの家族の人たちは、まるで貴族のような気品があるのです。ハンサムや美人が多いし。家族・親類が多くて、似ている人が多いので、私は、いまだに、誰が誰なのかわからなかったりします。

ここのパデポカンでは、年に大きな行事が3~4回あります。特に、ジャワ暦の正月であるスロの月の中頃に、数日にわたって行われる行事は、非常に興味深いです。そして、そこでは、少女たち9人による神聖な舞踊と、親類縁者総出の神聖なワヤン・オランが演じられます。そういうところが、まるでクラトン(王宮)のようだなと思うわけです。その他にも、興味深い芸能が目白押しで見られ、また、ゲストも演じるので、いろいろ見られて楽しいです。私も、行けば出演することが多いです。スロの行事は大好きなので、また行きたいです。そのうち、この行事のことも紹介できればと思います。

 

そんなこんなで、ここのパデポカンの長であるシトラスさんの家には、以前から、よく泊まりに行っていました。まるで家族のようによくしてくださり、私も、家族のように思っています。大好きなご家族です。ソロからは遠いですが、ジャワに行ったときには、無理してでも、必ず訪問する場所です。

 

さて、今回は、大きな行事の中には入らないですが、数年前からやり始めた行事がちょうどあったので、それに合わせて訪問しました。

行事は、伝統芸能、または、伝統的な服装で、村内を練り歩き、村役場で行われる独立記念日の行事と国旗掲揚の行事を、村の伝統芸能風に、演劇調に行うというもの。

3年前に、パデポカンが提案して、試験的に行ってみたところ、評判が良く、今年は、パデポカンだけではなく、村中の村落それぞれが、特徴ある行列を出しました。

今回は、実はどんな感じの行事になるのかあまり知らずに行ったのですが、以前と比べて、格段に大きな行事になっていてびっくりでした。

 

まず、村に着くと、大きな張りぼてのトラが目に飛び込んできました。

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「Tutup ngisor村に入ったところにあった、虎の張りぼてとムラピ山」photo by Kaori

近くで見ると、まつげ長っ!

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「虎の張りぼて」photo by Kaori

中々の迫力です。

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「トラックに乗った張りぼての虎」photo by Kaori


カーニバル(練り歩き)に使うようです。

女の子たちがこんな感じの、道化メークで準備を進めていました。

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「Tutup Ngisor村の少女たちの道化メーク」photo by Kaori

 

しばらく、パデポカンで休憩しておしゃべりした後、村役場に向けて出発しました。

 

ここで、ちょっとややこしいと思うので、少し説明を

パデポカンは、Tutup Ngisorという村落にありますが、その村落は、Sumberという村にあります。Desa Sumberの中に、Dusun Tutup Ngisorがあるという感じです。便宜上、DesaもDusunも村と書いていますけれども…。Desa Sumberの中には、Dusun Sumberもあるのでややこしいのですが…。

 

 この行事は、Desa Sumber全体のものだったので、まず、参加者は、みんな村役場前に集合です。

こんな感じで、トラックに乗って向かいます。

 

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「トラックに乗って会場へ向かいます」photo by Kaori

あれ、途中で虎が木に引っかかってしまいました。

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「木に引っかかった虎の張りぼて」photo by Kaori

 

私たちは、この後ろを車でついていっていたのですが、村役場近くに来ると、ものすごい人出で、車が通れなくなりました。そして、引き返すこともできず、車は、長い時間、そこで、待つ羽目に。結局、運転してくださった方々を残して、歩いて、会場に向かいました。

 

長くなるので、今日はこんなところで、続きは次回書きますね。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。