香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

デング熱にかかった経験

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

昨日、ジャワでの病気のことを書いたので、今日はその続きを書こうかなと思います。デング熱にかかった時の話です。

いつだったか、ちょっと忘れてしまったのですが、実はデング熱には、3回もかかったことがあるのです。

 

デング熱は、蚊を媒介してうつる伝染病です。ジャワでは、結構ポピュラー。でも、かかる人とかからない人がいるので、病原菌を持つ蚊に刺されても、必ずしも発症するわけではなさそうです。

私は、デング熱にかかる時は、決まって、ものすごくストレスがたまり、爆発した時。もっとも、ストレスが先か、デング熱が先かと言われると、分からない部分もありますが、でも、気持ちと病気は密接な関係があるなぁと思います。

 

デング熱は、血液中の血小板の値が異常にに下がる病気です。ですので、出血すると止まりにくくなるということです。危険なので、すぐに入院するように言われます。また、結構ふらふらになります。(余談ですが、私は入院中に生理になったのですが、ちゃんと、血は止まりました。その辺はどうなのでしょうね…。よくわからないメカニズムです。)

ただ、熱が出始めて、4日目ぐらいまで確定はできないようなのです。他の病気でも、血小板の値は下がるのですが、デング熱の場合、4日目から血小板の値がぐっと下がるようです。初めは、風邪をひいたかなと思うぐらいですかね。ゾクゾクしますし。

 

ちなみに、デング熱に、特効薬はないです。なので、病院で点滴をしながら、他に併発しないように、経過を見てもらいながら、回復を待つぐらいですかね。あまりにも、血小板の値が下がったら、輸血するそうですが、私はしたことはありません。

 

そして、私の経験だと、だいたい7日目ぐらいから、血小板の値が上がってきます。そして、充分上がったと判断されれば、退院できます。私の場合、だいたい入院期間は、5~6日でした。でも、退院する時は、まだふらふらです。ほぼ元通りまで回復したと感じるのは一か月後ぐらいでしょうか。でも、一か月後でも完全に体力が回復したという感じはしなかったですね。

 

デング熱は、回数を重ねるごとに、危険度が増すと言われています。私の場合、2回目が一番重く、なぜか、3回目が軽かったです。重いというのは、血小板の辺りが一番下がったということです。2回目の時は、経験したことがない、耐えられないほどの頭痛に、夜中に何度か襲われて、ちょっと怖かったです。夜中に看護婦さんを呼んで、薬で収まりましたけれども。後で、日本の知り合いのお医者さんに話すと、「私なら、頭痛があった時点でCTスキャンをとるよ。血小板の値が下がりすぎると、脳内出血の危険があるから」と言っていました。私は退院してから、一週間後の健診でも、まだふらふらだったので、そこで初めて、お医者さんが「じゃあ、CTスキャンでも取ってみようか」と検査してくれました。結果、何の問題もなかったので良かったのですが。

とにかく、デング熱は、安静にしていることがとても重要なようで、2回目にかかった時は、血小板の値が結構下がったので、「トイレにも行くな。おしっこはとってもらえ」と言われましたね。ちょっと動くだけでも、違うのですかね。でも、私はジャワに家族がいるわけでもないですし、夜に誰かが病室にいてくれるわけでもないので、普通にトイレに行っていましたけれどもね。ちなみに、ジャワでは、入院している人には、必ず、家族が付き添って泊まっています。

また、2回目の時は、経過が思わしくなかったので、入院して数日たってから、「点滴をドイツ製の良いものに変えよう」と言われ、「最初からそれを使ってくれよ!」と心の中で思いました。何か、文化の違いなのですかね…。

 

デング熱は、重症化すると、亡くなる人もいるので、決して油断したり、無理をしたり出来ない病気です。重症化するとデング出血熱というらしいですね。

デング熱は、現地の医者は慣れているので、日本で治療するよりも、現地でした方が良いと言われますが、ひどくなると、やはりシンガポールなどへ行ったという話も聞きます。ジャワの医療水準は残念ながら低いなぁと、折に触れて思います。

私は、ちゃんと回復することができて、本当に幸運だったと思います。

 

また、デング熱には、4種類があり、一度かかった種類は抗体ができて、その種類はかからないと言われています。本当かな?でも、同じ場所に4種類あることはないようです。3回目は、タイからインドネシアに戻ったばかりだったので、もしかしたら、タイから持って帰ってきたのかも…。

 

ジャワでの入院生活に関しては、また別の機会に書きたいと思います。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

<今日の植物(庭の植物シリーズ)>

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「桔梗の花」photo by Kaori