香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

以前チフスにかかった時のお話

このブログにご訪問ありがとうございます。

 

前回に引き続き、チフスのお話です。

今もチフスでベットに寝転がりながら書いています。

 

今回は、7〜8年前(だと思う)にチフスにかかった時の話です。ずいぶん前なので、記憶が定かではない部分も多いですが、いくつか印象に残って覚えていることがあります。

 

初めは風邪のような症状で、日本から持参した風邪薬を飲んでいたのですが、あまり効かず、でも薬で胃を痛めて病院へ行きました。

だいたい、ジャワで風邪薬を飲んでいて胃を痛めて病院へ行くと、これまでデング熱だったのですが、その時は、特にそんな症状もなく、胃の薬をもらって様子を見ることになりました。ただ、ずっと少しだるく、夕方になると微熱が出ていたのが気になっていましたが、普段より少し活動量を減らすぐらいの生活を続けていました。

いつまでたっても、少しのだるさと、夕方から上がる微熱が出たり、出なかったりが続いているので、ほぼ毎週、病院へ行っていたと思います。評判の良い大病院です。

でも、そこの女医さんに、微熱が気になっていることを伝えても、「季節の変わり目だから、体温が上がったんじゃないの」と言われる始末。びっくりして思わず、「季節の変わり目に体温が上がるなんて聞いたことないけど、インドネシア人は季節の変わり目に体温が上がるんですか」と聞いてしまいましたよ。

それでも、私もまさかチフスだと思っていませんでしたし、チフスの症状がほとんど出ていなかったので、お医者さんも、まさかチフスだと思わなかったのでしょう。病院へ行くと、数日は熱が出ない日があり、そのあとまた夕方から微熱が出てくるのを繰り返していました。

それで、最初に病院へ行ってから1ヶ月ぐらいたった時、やっとお医者さんが「検査してみようか」と。

血液検査の結果はチフスだったわけです。

入院した方が早く治るけど、入院するかと聞かれましたが、デング熱の時の入院でうんざりしていましたし、そこまで症状がひどくなかったので、在宅で療養しました。

(ちなみに今回は、お医者さんに入院を勧められなかったので、自宅療養しています。)

 

話は変わりますが、こちらでいろいろ医者にかかってみて思うには、医者の言うままではなく、こちらから調べていろいろ提案した方が良い場合も多いと言うこと。特にお金のかかることは、こちらは保険が完備していないこともあって、払えない人も多いと思うのです。そうすると、緊急でない限り、医者もあまり勧めてこないことも多いように思うのです。良い医者なら、こちらから提案したことについても、ちゃんとその良い点、問題点を説明してくれます。

以前、デング熱で入院した時、ちょっとひどくなったことがあるのですが、それで初めて、もっと高いドイツ製の点滴に変えようという話になりました。その時も私からすれば、海外旅行保険でカバーされるし、そんな良い点滴があるなら、ひどくなる前に最初から使ってよという感じでした。そんなことから、医者の言う通りではなくて、自分でも調べて提案する必要性を感じたわけです。

もっとも、普通のデング熱チフスぐらいなら、現地での臨床数も多いですし、経験のない日本の病院よりどうすれば良いか知っていると思うので、現地で治療しますが、もっと重篤な病気(またはデング熱重篤な場合)なら、すぐに帰国するか、それが無理な状態ならシンガポールにでも移送してもらいますが。残念ながら、インドネシアの医療レベルは低いという話ですので。信じられないような話もちょくちょく聞きますしね。

 

話を戻します。

チフスと診断されて、投薬治療で無事に完治し、ジャワのお医者さんから完治のお墨付きをもらって、日本に帰国することになったのですが、その時に所属していた大学に、日本の病院から完治したという証明が得られるまで、大学に来るなと言われてしました。まあ、それは理解できますが。

仕方なく、帰国した時に、空港の検疫で報告し、事情を話して検査のできる病院を問い合わせました。検疫官の方は、「チフスなんて、日本の普通の生活ではうつらないんだけど、しょうがないねぇ。それより、最近はチクグニャ熱を警戒してるんだけど、日本人が現地でかかったという話は聞きませんか」などと話しながら、私の家の近隣の病院を探してくれました。本当に数が少なくてビックリしました。

 

その病院で検査をして無事にお墨付きをもらって、事なきを得ましたが、いろいろ大変でした。

ジャワでは身近な病気でも、日本では大ごとになるのですね。やはりあまりない事だと、恐怖心も大きくなるものだなと思いました。まあ、悪いことではないですが。

 

今回はここまで。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な1日となりますように。

 

<ソロの庭の植物シリーズ>

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ナンヨウアブラギリの花(だと思う)