香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

眼科で検査入院

このブログにご訪問頂きありがとうございます。

 

すっかりご無沙汰の更新になりました。

無事にジャワから帰国しております。春真っ盛りの中、帰国出来てとてもラッキーです。ジャワでの出来事は、またおいおい書いていければと思っています。

帰国後、西へ東へと忙しく、なかなか自宅に落ち着いて戻ることがなかったのですが、やっと、落ち着いて、いろいろと家のこともできそうです。

 

しばらく前に自宅に戻っていたのですが、実は眼科に検査入院していたのです。

私は緑内障で、もう10年近く前から、眼科に通っています。緑内障は、視野が狭くなっていく病気です。緑内障といっても、いまのところ、普段は特に自覚症状があるわけでもなく、眼科で緑内障が分かったのも、偶然でした。緑内障の原因は眼圧が高いこととされ、眼圧を下げる目薬を使っているのですが、右目だけが、ほんの少しずつ進行しているのです。すでに、右目には3種類の目薬、左目は2種類の目薬を使っています。これ以上目薬を増やすのも、なかなか難しい感じです。もう、おばあさんなら、特に問題はないのですが、あと40~50年人生が残っているとすると、少しずつとはいえ、このまま進行すると、いつかは失明してしまうので、手術も選択肢に入れたほうがよいのではないかということになりました。それで、今年のはじめに、大きな病院の先生を紹介していただき、受診したところ、今は、眼圧は高くないけれども、一日のうちで眼圧が高い時間があるかもしれず、また詳しく検査して、手術をするかどうか決めたいということで、一泊入院することになりました。

それで、ジャワから帰ってからの、今回の入院になったわけです。

 

実は、不謹慎かもしれませんが、入院してどういうことをするのか、ちょっと興味がありました。日本で入院するのは初めてですし。ジャワでは何度も入院しているのですけれどもね…。

記録のために、入院時の経緯を書いておこうと思います。

 

朝8時半に病院に到着し、受付をすると、まだ病室が空いていないので、待機室に案内されました。そこに荷物を置いて、早速検査。

視力をはかり、9時の眼圧の検査をし、早速、視野検査。視野検査は普段からやっているもので、静的視野検査。他にも、角膜の厚さをはかったりしました。

それが終わって、待機室に戻ると、結構すぐに、2種類目の視野検査のために呼ばれました。それは、動的視野検査と呼ばれるもの。ゴールドマン視野計を使うものです。

私にとっては、初めてのもの。真ん中の黒点に視線を合わせたままにし、光が動くので、見えた時点でボタンを押すのですが、動くものがあると、どうしてもそちらの方に視線が行ってしまうのです。真ん中に視点を合わせたままにしておくのが至難の業でした。動いたほうに視線が行ってしまうのは、動物的なんでしょうかね…。

でも、この検査では、視野が欠けている部分が、とても自覚できるものでした。とくに、右目は苦労して、時間がかかりましたが、視野がほとんど欠けていない方の左目は短時間で終えることができました。

待機室に戻ると、もう病室に入れるということ。今回は、保険で部屋代は全額カバーできる4人部屋にしました。ジャワでは、大部屋だと必ず家族や友人がたくさんやって来て、騒がしいですし、プライバシーもないので、必ず、個室にしてもらっていましたが、さすが、日本の病室は違いますね。

まず、とても静か。4人部屋でも、カーテンで完全に仕切れるので、かなりプライバシーも守られます。カード式の有料テレビもありますが、持参のイヤホンを使うので、本当に静かです。私以外の患者さんたちは、みんな手術をこれからする方か、手術を終えられた方でした。

 

そして、備品が、とても機能的にできていました。

 

テレビ台の後ろに細いクローゼットがあり、テレビ台の横のところには、折りたためるタオル掛けが取り付けられており、テレビ台の下は、引き出せる机、そしてその下は、鍵付きの貴重品入れ、その下は冷蔵庫になっていました。テレビも、引き出せたり、方向が変えられるようになっています。

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「病室の備品」photo by Kaori

そして、背もたれのある椅子と、四角い箱型の背もたれのない椅子があったのですが、箱型の方は、座る部分を持ち上げて、中にいろいろ収納できるようになっていました。

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「病室の備品」photo by Kaori

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「病室のベット」photo by Kaori


なかなか快適です。

でも、お風呂やシャワーがないのが予想していなかったので、ちょっとびっくり。まあ、普通そんなものなのですかね。ジャワの病院の個室は、シャワー付きだったので…。こちらでも、個室だったら、シャワーついてるのかしら?

 

12時少し前にに検査室まで行って、再び眼圧をはかり、病室に戻ると、ちょうど昼ご飯。春らしい、桜の花が入ってピンク色になったすし飯のちらし寿司でした。なかなかおいしかったです。まあ、私は糖尿病で、普段は緩い糖質制限をしているので、ご飯は残念ながら、半分ぐらいの残しましたが。

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「病院の昼食」photo by Kaori

一応、検査入院の申し込みをした時に、糖質制限食を希望しておいたのですが、昼ご飯の後に、栄養士の方がいらして、ご飯をマンナンヒカリを混ぜたものにするかどうかと聞かれました。普段は、昼食だけには、先生方にも希望する方には、マンナンヒカリを混ぜたご飯を出しているので、それは出来るのだけれども、今回はすし飯で、それが出来なかったということ。そして、夕食、朝食も希望すれば、それでご飯を炊きますがと言われましたが、私一人のために大変だろうと思い、ご飯の量を減らして食べるから、大丈夫と断りました。

 

さて、この後は、2時まで検査がないので、血糖値を下げるために食後の運動がしたいと思い、本当は外出禁止ののだけれども、入院階の看護婦さんに申し出て、30分ぐらい散歩に出させてもらいました。まあ、許可してくれましたけども、個々の入院階の看護婦さんたちは、なぜか、ちょっと一癖も二癖もありそうな、ちょっと感じの悪い方が多い。他の階の職員の方々は、みんなとても感じが良いのに、なぜなのでしょうね…。

外出禁止もわかりますけれども、自分で時間のコントロールもできるし、なんだか、画一的に閉じ込められているようで、私は嫌なのですよね…。

30分ぐらい、さっさと歩き、桜を楽しみ、食事であまり糖質を摂取できない分、カロリーが足りないので、コンビニで、糖質制限のパンなどを買って病院へ戻りました。

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「病院からしばらく歩いたところの桜の木」photo by Kaori

 

そして、2時の眼圧検査。

 

病室へ戻ると、午後2時半ぐらいに、お風呂に入れないからと、体や顔を拭けるように温かい大判のウェットタオルを3枚ほど持って来てくれました。

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「病院で出されたウェットタオル」photo by Kaori

3時半の検査は、瞳孔を開く薬を使っての検査。眼圧検査の後、眼底の検査や、血流の量を調べる検査など、何種類かの検査がありました。そして、先生の診察がありました。一般診療の客と同じなので、ちょっと時間がかかりました。そこでも、別の方法で眼圧検査。

そして、1日目は終了しました。

 

6時に夕食。

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「病院の夕食」photo by Kaori

9時に消灯でした。ちょっと疲れていたこともあり、珍しく、さっさと寝てしまいました。ちょっと、暑くて、とても乾燥していて、寝にくかったかも。

 

朝は、6時過ぎぐらいに館内放送があって起床。手術後の患者さんに、看護師さんたちが、目薬をさしに、来ていました。

7時15分ぐらいに朝食がやってきました。

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「病院の朝食」photo by Kaori

8時半にその日一度目の眼圧検査。そして、3種類目の視野検査。今回は、もやもやっと、縞々模様が出てきて、それが見えたらボタンを押すもの。これもやはり右目は、見えていない部分がすごく自覚できる検査でした。普段は、両眼で補い合って見ているので、見えていない部分はそれほど自覚できないのですが。

 

10時の検査は、泊っている病室まで看護婦さんが来て、そこで眼圧を測り、30分間、芽が真下を見る位置で、机に伏せてから、眼圧を測るというものでした。

 

その後、担当医の診察となりました。

入っていったときに、先生が、「これはすごいな」とつぶやいていたので、「何がですか」と聞くと、一日の眼圧の変動がほとんどないとのこと。

その後、先生は検査結果を見ながら、相当悩んでいました。まず、左右の目の眼圧はほとんど同じで、それなのに、なぜ左右でこんなに進行が違うのか、理解できないということ。左目は緑内障と診断されてから、全然進行していないのですが、右目だけ少しずつ悪くなっているので。また、眼圧も決して高くなく、正常範囲内であるということ。私は小学生のころから極度の近視だったので、ずっとコンタクトレンズでしたが、コンタクトレンズに問題があって、20年以上前に、アメリカでレーシック手術をしています。なので角膜が薄く、そのため、眼圧を測っても、低めに値が出るのですが、それを、角膜の厚さで換算しても、まだ正常範囲内であるということ。ただ、今回、2種類の方法で角膜の厚さを測ったけれども、そのうちのひとつは、右目の角膜が、いつも採用している角膜の厚さより薄いという結果が出ているので、そちらの方が正しければ、右目の眼圧は、もしかしたら、思っているより高いかもしれないとのこと。

でも、日本人の緑内障の半分は正常範囲内の眼圧で発症しているので、眼圧が高くなくても、緑内障はあり得るということ。

そして、眼圧をもっと低くする、強い手術もできるけれども、眼圧を低くしすぎると、視力が低下してしまうということ。それ故に、あまり強くない手術でおさめておくのが望ましということ。でも、あまり強くない手術は、白内障の手術と同時にやった方が効果が高く、そうすると、完全に老眼になるということ。ただし、近眼は治るということ。

なかなか、悩ましい選択ですよね。私は、まだ老眼ではないですし、白内障でもないので、緑内障のためとはいえ、白内障の手術をするというのも、ちょっと抵抗を感じますし…。

 

お医者様も悩んだ末、とりあえず、左目は良い状態で、でも、右目のお付き合いで目薬を差している状態だから、左目の目薬はもっと弱いものにし、右目の目薬はもう少し強いものにして、しばらく様子を見ることになりました。ちょっと、ほっとしたかも。

 

その後、もう終わりかと思ったら、お医者様の指示で、角膜の厚さを調べるための検査を、何種類か追加でやることになりました。時間はかかりましたが、しつこいほど調べてくれて、ありがたかったです。

 

そして、再度、お医者様の診察。結果は、4種類の方法で検査して、3つで、これまで採用していた角膜の厚さがでたので、たぶん、そちらの方が正しいのだろうということ。そして、目薬を変更して様子を見ることには変わりはないけれども、MRIで脳の検査をすることを勧められました。

実は、緑内障と診断される過程でも、視野が欠ける原因は緑内障だけではないということで、脳神経外科CTスキャンをしてもらったことがあるのですが、もう10年も前ですし、MRI検査をしてみませんがということでした。

そして、普段はいつも行っていた眼科で診察を受け、3ヶ月に一回ぐらいの割合で、この大きな眼科病院へ視野検査に行くことになりました。

そんなわけで、次にこの大きな眼科病院へ行く前に、MRIで脳の検査をすることにしました。

 

どうなることやら。

 

まあ、わかりませんが、なるようになりますし、その過程を楽しみつついきたいですね。MRIでどんなことをするのか、興味津々です。

 

追加の検査もあったおかげで、すべて終わって眼科病院を出ることができたのは、午後2時ちょっと前。おなかペコペコでした。

お天気も良かったですし、名古屋城では、桜の満開宣言も出ていたので、急いでランチを食べて、名古屋城まで桜を見に行きました。

私にとっては、名古屋城のお堀に枝垂れる桜並木は、最高に素晴らしいもので、この時期日本にいるときは、毎年見たいと思っています。

今年も、素晴らしかった!

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名古屋城の桜」photo by Kaori

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名古屋城の桜」photo by Kaori

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名古屋城の桜」photo by Kaori

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名古屋城と桜」photo by Kaori

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。