香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

ジャワでのお葬式に関して少し…。

このブログにご訪問頂きありがとうございます。

 

今回も、1月末から3月半ば過ぎまでのジャワ滞在時の記録と、その時に感じたことの続きです。

 

実は、今回の滞在中、何人か知り合いの方がお亡くなりになったのですよね…。

50歳代から70歳代の方々。

ジャワでは、長生きの方ももちろんいらっしゃいますが、日本に比べて、やはりまだ若い時にお亡くなりになる方が多いように感じます。私自身、若くして(20歳代~50歳代で)亡くなった友人が何人もいますし。

特に、今回はジャワに到着した日に、わりに仲良くしていた芸術大学の先生がお亡くなりになっていたのが、とてもショックでした。確か、まだ60歳ぐらいだと思います。

 

長くジャワに住んで思ったことは、残念ながら、ジャワの医療水準は概して低いということ。日本だったら助かったかもしれないと思う、すでに亡くなられた方たちも結構周りにいます。余談ですが、ジョグジャカルタの空港でシンガポール行きの飛行機の待合室には、シンガポールで治療や健康診断を受けるジャワのお金持ちがたくさんいます。

 

長生きが必ずしも良いとは思いませんし、死が悪いものだとも思いませんが、やはり、お別れというのは悲しく、寂しいものです。

それでも、受け入れるしかないですけれども。

そして、ジャワの方たちは、しなやかに受け入れる力が大きい方が多いような気がします。

 

ジャワは圧倒的にイスラム教徒が多いのですが、イスラム教徒の場合、基本的に24時間以内に埋葬となります。ですので、早朝お亡くなりになれば、その日の午後に、お葬式も埋葬もすべて終わることが多く、午後にお亡くなりになれば、次の日の午前中にはすべて終了することも多いです。ただ、家族が遠方にいて、すぐには来れない場合は、その限りではないようです。

そんなわけで、付き合いの濃いジャワでは、誰かが亡くなると、すぐに駆けつけなければならず、日本とはかなり事情が変わってきます。

芸術関係者が亡くなると、芸術大学の先生たちでも、少数の先生たちを大学に残して、みんなお葬式に行ってしまいます。

そして、お葬式も、自宅で、自宅前の道路を通行止めにして行うことも多いです。

 

私は、今回、仕事が忙しかったこともあり、急に抜けるわけにもいかず、お葬式は失礼してしまったのですけれども、行かないのかとびっくりされましたね。

ジャワでは本当に付き合いが濃いです。

 

今日はこんなところで…。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

<ジャワの庭の花>

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「ジャワのイランイランの花」photo by Kaori