香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

肩関節周囲炎、その後

このブログにご訪問頂きありがとうございます。

 

今日は、肩関節周囲炎、いわゆる、四十肩、五十肩のその後について書きたいと思います。自分自身の記録として、そして、もしかしてどなたかの役に立つと良いなぁと思って、書いています。

 

肩関節周囲炎について、最後に書いたのは、今年の3月初め

下にリンクを貼り付けますね。

肩関節周囲炎の治療(ジャワにて) - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

 

その前には、1月に書いていますね。

肩関節周囲炎の治療 - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

 

 

肩甲骨辺りの痛みと違和感を感じ始めたのは去年の6月ごろ。それでも、11月ぐらいはそれほどひどくならず、動きの制限もほとんどありませんでした。急にひどくなり始めたのは12月に入ってから。そして今年1月がマックスにひどかったです。どういうところに治療に行ったらよいのかわからず、そのままになっていましたが、1月に入って耐えられなくなって、治療し始めました。そのことに関しては、上にリンクを張ったブログに書きました。

とにかく、左肩がひどくて、今年の1月から3月初めは、本当につらかったです。座っていても、寝ていても痛い。ちょっとした動きで耐えられないほどの激痛が走る。軽いものでも、左側で荷物が持てない。腕が上がらない。肩甲骨が動いていない。

そして、なによりも、左肩の一部の関節がくっついたような感じになってしまって、腕を横にあげると、肩先が盛り上がってしまい、まっすぐのラインにならない。その部分の美しいラインを作るために、十代の頃はかなり努力していたのでショックでした。そして、腰に手を当てられない。これは、踊り手にとって、かなりのダメージです。日常生活に支障がない程度に戻るだけでなく、踊り手にとっては、それ以上に動き、ラインも綺麗に戻せるレベルまで治すのが必須。そこまでちゃんと治るのかどうか、ちょっと不安でした。

そして、右肩も始まっていました。

 

1月終わりから3月半ばまで、ジャワでは、理学療法、鍼、マッサージ+薬草サウナにできるだけ行っていました。幸運なことに理学療法士さんが、結構当たりだったのですよね。ソロにあるその治療院は、普段は体に障害のある子どもたちの治療を行っている場所。夕方に一般向けに開いています。けっこう有名な場所だそうで、私の踊りの先生は、足を痛めた時に、ジャカルタのお医者さんにもソロのその場所を勧められたという話を聞きました。そして、そこで使われている機材の多くは、なんとジャカルタ日本大使館からの寄贈品。なんだか縁を感じましたね。

治療に加えて、理学療法士さんが教えてくれるエクササイズを、痛みに耐えながらも行っていました。理学療法士さんによると、毎日のそのエクササイズがとても大事とのこと。ただ単に治療院に通うだけでは、治るまでにとても長い時間がかかるとのことでした。

でも、少しずつ良くなっていたものの、いつになったらよくなるのか、本当に踊りに支障がないレベルにまで肩が戻るのか、不安でした。

そうしたら、3月に入ってから、急激に良くなってきたのです!スーッと楽になってきました。まだまだ動きは悪かったのですが、痛みが取れてきたのです。

実は、マッサージ+薬草サウナでは、いつも血の巡りが良くなるという漢方薬を出してくれていたのです。そして、その漢方薬の種類が変わった時に急激に良くなってきたので、それが効いていたのかもしれませんね。本当は、いろいろ飲むのは好きではないので、漢方薬を出してもらっても、飲まない時も多かったのですけれどもね。ちなみに、「もしかして効果があるかも」と思った漢方薬は、「牛头牌通血丸」というもの。日本では販売されていないようですね。安全性は良くわからないですが、これを飲んでいる時は、顕著に痛みが少なくなっていくような気がしました。

いろいろ通っていたので、何が良かったのか、それともただ単によくなる時期だったのか、実際のところはわからないですが、良くなってきたのは嬉しかったです。腕も前から上には、かなり上がるようになっていました。

ジャワからはいったん3月半ばに帰国しました。

 

痛みが取れてきていたので、ちょっと油断していたのですが、日本の病院での肺がん検診で、レントゲンを撮る時に、レントゲン技師の方が言われるように、腰に手を当ててひじを前の方に持っていくことができず、「肩甲骨が動いてないですよ」と言われてしまいました。「これでもかなり良くなってきているんですよ」と言うと、「これで良くなっているのですか?整形外科とかに通って、もっと動くようにしておかないと、年を取った時に困りますよ。肩甲骨が全然動いていないですから」と言われました。

かなり良くなったつもりでいたので、ちょっとショックでしたね~。

痛みがかなり取れてきても、動きはまだまだなんですね。

 

理学療法士の腕は、個人差が大きいとも聞きましたし、整形外科もどこに行ったらよいかわからなかったので、ジャワへ行く前に数回通った整骨院での鍼治療に週2回通うことにしました。

 

6月末に再度ジャワへ渡航しましたが、そのころまでには、かなり動きも良くなっており、可動域を広げることに主眼を置く、私が通っていたジャワでの理学療法では、あまり効果ないかなと思い、行かないことにしました。仕事も早引きしなければいけないこともありましたし。

そんなわけで、鍼(週2回)とマッサージ+薬草サウナ(週1回)だけ通うことに。

折りしも、鍼の先生が、もう料金はいらないと言い張って、受け取ってくれないので、お言葉に甘えて無料で。ここの鍼は、日本の一般的にある鍼とは違い、一本の鍼のみでの治療。一本の針を刺しては抜き、刺しては抜きしていきます。なので、大抵治療は5分もかからないぐらい。

ここの先生は、中華系のおじいさんですが、神経科の西洋医でもあり、中国鍼の治療師でもあった方。大きな病院の医者でしたが、そこはもう定年退職されて、今は、早朝と夕方のみ、自宅の治療院で鍼治療をされているそう。そして、社会奉仕/社会貢献のために、コミュニティの人たちに無料で鍼治療をしているそうで、市から表彰されたこともあるそう。

かといって、さすがにただで治療していただくのは、気が引ける…。たまに、お土産などを持っていきましたが、そんなもの持ってくる必要なしと言われる始末。

ただ、やはり無料というのはちょっと怖いですね。ここの先生は私のことがとても気に入っていたらしく、アタックが…。全くしょうがないですね...。まあ、しっかり治療はしてくれていましたし、アタックも陰湿な感じではなく、ちょこちょこっと、明るく冗談めかしてだったので、こちらも冗談でかわしていたのですが、だんだんエスカレートするし、かわすのも面倒になって、10月ぐらいからは行くのをやめてしまいましたけれども…。

でも、結構この鍼が効いていたような気がします。そして、風邪ひいた時とか、ねん挫などにも効くのですよね…。

ただ、並行して、マッサージ+薬草サウナにも通っていたので、実際のところ、何が効いたのかわからないですけれどもね。

 

8月に4週間ほど帰国した時は、接骨院の鍼、またはマッサージの治療(週2回ペース)に通い、ジャワにいるときは、鍼(9月ごろから回数を減らしていきました)とマッサージ+薬草サウナ(9月からは週2回ペース)などに通い、気がついたら、左手を腰に当てるのも全く苦ではなくなり、腕を横にあげた時に、肩先が盛り上がるということもなくなり、踊るのにもほとんど支障がなくなっていました。

ただ、たぶん少し肩が以前より内側に入っていて、踊る時の感覚が以前とは少し違い、その調整が必要な程度。でも、私自身が気になるだけで、他の人にはわからない程度でしょうね。

 

話は逸れますが、9月から怒涛のようにジャワで踊りを披露する機会があり、人生、よく出来たものだなぁと感心しています。肩がひどかった時期は、踊る機会が来ても、ちょっと支障の出そうな踊り(女踊りはあまり支障がなく、男踊りに支障がある感じだったので)の場合、勝手にキャンセルになることが多かったのですよね。本当によく出来ていますよね。ありがたいことです。

 

また、今年1月ぐらいから始まっていた右肩の痛みも、まだ痛みはあるものの、あまりひどくならない状態をキープしています。右肩も一応治療していることを考えると、あまりひどくない状態から治らないのは、やはり、治るのには、時間が必要なのかなという気がしています。でもひどくならないのは、やはり治療の効果なのかもしれません。

 

10月後半に帰国して、それから治療には通っていないですが、肩の状態はまあまあ。肩を回すことを心がけています。まだ、ゴリゴリ、グリグリいう状態。

それでも、日によっては少し痛みがぶり返したり、右肩の動きが少し悪くなったりしているので、四十肩は放っておいても治るとも言われていますけれども、治療はやはり有効なのかなという気がしています。

そして、すこし重い荷物を持つと、やはり、ちょっと悪くなるようです。やはり、重い荷物って、体にはかなり負担なのですね。

 

今は、ひどかった左肩も、まだ完治とはいかず、まだ少し動きの制限もあり、たまに痛みもありますけれども、何をするにも、全く支障がありません。

ひどい肩関節周囲炎でも、時間はかかるけれども、確実に良くなっていくということ!

どなたかの参考になれば幸いです。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

<今日の植物(家の植物シリーズ)>

f:id:Kaoriok:20191122174024j:plain

オンシジューム・アロハイワナガの花」photo by Kaori