香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

来年用の味噌と醤油の仕込み

このブログにご訪問頂きありがとうございます。

 

約1ヶ月ぶりのブログ更新になりました。日が経つのは早いですね~。

日本へは1月末に帰ってきていました。今回は、ジャワにいた時から体調がいまいちでギリギリのところで保っていてやばいなぁという感じでした。体調がやばいなぁという時は、ジャワにいる時はなぜか汗の臭いでわかるのですよね…。仕事以外にも、ジャワ舞踊やジャワガムランの練習をしたり、いろんな公演を見に行ったり、セミナーに参加したりしていたのですが、少し活動を抑えていましたね…。体調不良の原因はわからないのですが、暑すぎたのですかね…。雨期で毎日スコールが降る時期なのですが、2週間目からほとんど雨が降らず、蒸し暑いのなんのって…。ジャワの1月にしては異常な暑さでした。

日本に帰ってきて翌日から、今までないような感じでダウンしていました…。公演のための練習や、公演、個人レッスンを教えるなど、帰国直後から重なっていて、どうなることかと思いましたが、お医者さんに処方していただいた漢方薬がとてもよく効き、それに加えて、ご縁があった方のヒーリングセッションを受けたりして、1週間もたたずに回復できて助かりました!いろんな意味でもっと自分を大切にしたほうがよいですね。

 

さて、2月15日、西尾市のみやもと糀店さんが開催する味噌仕込み会に妹とその友人と参加してきました!毎年とても人気があり申し込み開始と同時に、週末はあっという間に満席になるそう。妹が予約してくれました。今日聞いたら、4月の平日だったら、味噌仕込みにまだ少しだけ空きがあるそうですが、しょうゆは3月いっぱいまでなのだそう。

実は去年も参加する予定にしていたのですが、急な出張予定が入ってしまい、妹に私の分まで仕込んでもらってきたのです。今年は念願かなって行くことができました。

去年は豆麹のみの真っ黒になる赤味噌を仕込んでもらったのですが、今年は、妹と半分ずつ分けようということで、米麹と豆麹のあわせ味噌と、米麹のみの米味噌をそれぞれ仕込みました。妹は去年、米麹と豆麹のあわせ味噌を仕込み、それが好評で、欲しい友人がいるということで、あわせ味噌は12㎏、米味噌は8kg仕込みました。私は米味噌担当。

 

まず、塩と麹を計量しました。

塩(天日塩だそう)を900g、米麹を1.8㎏ 量りました。

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「味噌仕込み会で塩と米麹を計量中」

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「米麹」photo by Kaori

妹はあわせ味噌を仕込んだので、塩、米麹、豆麹を計量

豆麹は緑がかってなんだかおいしそう。

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「豆麹を計量中」photo by Kaori

アップで見ると、菌がたくさんついているのが分かります。(写真の加減で白く見えますが、実際は緑がかっています。)

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「豆麹」photo by Kaori



同時進行で、交代で蒸したての無農薬の大豆を挽いていきます。これがなかなか力仕事。

それにしても、味見させてもらったこの大豆のおいしいことと言ったら!つやつやしていて美しく、香りも良い。よい材料を使うのでおいしい味噌ができるのですね。

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「ゆでたての大豆」photo by Kaori

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「ゆでた大豆を挽く」photo by Kaori

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「ゆでた大豆を挽く」photo by Kaori

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「ゆでた大豆を挽く」



それにしても、挽いたゆで大豆は、ミンチ肉にしか見えない…。ハンバーグ出来そう~なんてしゃべりながら、楽しく挽いていきます。

 

そして、桶で麹と塩を、拝むように両手でこすり合わせてほぐし、混ぜていきます。

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「麹と塩をほぐして混ぜ合わせる(あわせ味噌用)」photo by Kaori

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「麹と塩をほぐして混ぜ合わせる(米味噌用)」


この時の気持ちの良いことと言ったら!こういうものに触れるとホッとしますね。自分で作った塩麹や甘酒を飲んだ時にほっとするように。また、自然素材だけで作られた服を着るとホッとして肩の力が抜けるように。なんだか幸福感を感じます。おまけに麹のおかげか手がつるつるになりました。

その後、挽いたゆで大豆と白湯(だと思う)を混ぜてなじませていきます。

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「麹と塩に挽いたゆで大豆と白湯を加える」photo by Kaori

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「材料を全て混ぜ合わせてなじませる」photo by Kaori

 

これもなかなか力仕事。


そして、ソフトボールぐらいの大きさに、空気を抜きながら丸めます。

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ソフトボールぐらいの大きさに丸めます」

 

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ソフトボールぐらいの大きさに丸めます」



私は丁寧にやりすぎたのか、置いてけぼりに。店主のお兄さんが、手伝ってくれました。

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「店主の方が手伝ってくれました」photo by Kaori



そして、容器に思いっきり投げ入れ、押して空気を抜き、表面を平らに整えます。

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「容器にバシッと投げ入れ、押して空気を抜く」

 

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「容器に詰めおわったあわせ味噌」

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「容器に詰めおわった米味噌」photo by Kaori

参考までに、昨年妹が仕込んでくれた豆麹だけの赤味噌はこんな感じでした。仕込んで6日後の写真です。

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「昨年妹が仕込んでくれた赤味噌、仕込んで6日後」photo by Kaori

ちなみにこれは、今はすごく色が黒くなって、おいしい味噌になっています。


ここでの味噌仕込みはここまで。
カビが生えないように、自宅に帰って酒粕で表面を覆いました。

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「使用した酒粕」photo by Kaori

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「仕込んだ米味噌の表面を酒粕で覆いました」photo by Kaori

余談ですが、この酒粕、なめてみたらとっても美味しかった。


今回仕込んだ米味噌は今年10月か11月ぐらいから、あわせ味噌は12月ぐらいから食べられるそう。楽しみすぎる!

 


そして、今回は、醤油も仕込みました!

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「醤油仕込みのセッティング」photo by Kaori

 

醤油は、塩を水を混ぜ、乳酸菌を入れ、そこに、麹(たしか、乾燥した小麦を砕いたものと大豆の麹だった。ちがうかな?)を入れて混ぜるのみ。

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「醤油の仕込みに使った麹と塩」photo by Kaori

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「この瓶に仕込みました」photo by Kaori

 

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「塩を水に溶かしています」photo by Kaori

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「乳酸菌が入っています」photo by Kaori

乳酸菌は塩分に強い種類だそう。ふつうは、それぞれの醸造所が使っている樽に、そこ特有の乳酸菌がついているそうなのですが、私たちはガラス瓶に仕込むので、乳酸菌を少量入れます。

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「麹を投入」photo by Kaori

 

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「混ぜ合わせます」photo by Kaori

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「上から見たところ」photo by Kaori

ここでの仕込みはここまで。

その後、出来上がるまでの管理について説明していただきました。
冷暗所に放置しておくだけでよい味噌と違い、しょうゆは家でいろいろ管理があるので、ちょっと大変かも。5月に酵母菌添加をしに、また行かなければならないし。私がいない間は、妹に預けて管理してもらわなきゃ。
でも、本物のしょうゆ!楽しみだなぁ。今年の12月ぐらいから使えるそう。


そして、味見させてもらった2年仕込んだ「きあげ醤油」のおいしかったこと!店主さんによると、60点ぐらいの出来ということでしたが、十分美味しかったです。

ちなみに「きあげ醤油」とは、フィルターも通さず、加熱もしていない醤油のことだそうです。(今回、コーヒーフィルターを通しましたが、これはフィルターの中に入らないようです。)

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「2年仕込んだ醤油をコーヒーフィルターでドリップしていただきました」photo by Kaori

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「2年仕込まれた醤油」photo by Kaori

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「ドリップされる醤油」photo by Kaori

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「醤油をなめさせていただきました」photo by Kaori



これでおしまい。

ちなみに、味噌仕込みは1時間半ぐらい、醤油は説明も入れて30分ぐらいで終わりました。

みんなでわいわいがやがや、とっても楽しかったです。

そして、発酵って奥深い。菌って大切だなぁと思います。人を幸せにしてくれますね。

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「ここの縁側で仕込みました」photo by Kaori



せっかく糀屋さんに行ったので、生麹も500gだけ購入。塩麹と甘麹を作る予定。

 

 

帰りに糀店の近くで通りかかった神明神社に寄ってみました。垂れ下がった立派な注連縄と長い階段が気になって。三叉路の突き当りにあります。

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「糀店の近くの神明神社の入口の鳥居」photo by Kaori

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神明神社、内側の鳥居」photo by Kaori

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「本殿に続く階段」photo by Kaori

階段は112段ありました。なかなか良い運動。

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「階段下の狛犬」photo by Kaori

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「本殿」photo by Kaori

 

味噌と醤油をこの土地で作らせてもらって、ありがとうございましたとお参りしてきました。

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「階段を下る途中から本殿の方を見上げる」photo by Kaori


帰りの道中は、不思議な綺麗な雲がたくさんでていました。

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「帰り道中の雲」photo by Kaori

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「帰り道中の雲」photo by Kaori

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「帰り道中の雲」photo by Kaori

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「帰り道中の雲」photo by Kaori



そして、安城のパンのトラ(本店)に寄り、おいしいパンと無料サービスとは思えないおいしいコーヒーをいただきました。

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安城のパンのトラ本店」photo by Kaori

名古屋市内にも支店がありますが、大繁盛で行列のできるパン屋さん。

カレーパンが好きなのですが、なかなか買えない。今回もなかったのですが、期間限定の、エビがゴロゴロ入ったグラタンパンがおいしかったです。揚げパンのカレーパンと生地が同じだと思います。ただこちらは黒かったです。

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「パンのトラのグラタンパン」photo by Kaori

 

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「パンのトラでサービスのコーヒー」photo by Kaori

 

 

 楽しい、幸福感に包まれた一日でした。

そして、気のせいか身体が軽い。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日になりますように!