香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

東京で2020年2月終わりに行ったジャワ舞踊公演

このブログにご訪問頂きありがとうございます。

 

ブログ更新がものすごく空いてしまいました…。

なんだか気分が乗らなくて。

その間、世界は大きく変わりましたね。

個人的には、今回の変化は必ずしも悪いことばかりではないと思っていますが、私も仕事でのジャワ渡航ができなくなり、在宅の遠隔で業務を行うしかなく、他にも理由があって一気に忙しくなり、慣れない業務を行うなど、バタバタしていました。

やっと、その理由も解消され、落ち着いてきたところです。

ジャワへは3月に1か月半ぐらい行く予定だったので、夏服をほぼすべてジャワに置いてきてしまい、ちょっと困りましたが…。出来上がってきた舞踊衣装も取りに行けないし。インドネシアは、今も、長期滞在許可を持っている外国人は入国できますが、それ以外の外国人は入国できず、私も入国できずにいます。それ以上に仕事のスポンサーからの渡航許可が下りないですね…。

でも、こうして、割合平穏に生活できていることはありがたいなぁとつくづく思います。

そして、オンラインで色々楽しんでいます。ガーデニング熱も再燃し…。今しかできないことを楽しんでいます。

そして、心は平和なことが多い。

コロナ前の世界って、いろいろ無理があった世界だったのではないかなぁと思うこの頃。

それらに関しては、またおいおい書くかもです。

 

さて、以下、2月の終わりにジャワ舞踊公演に関して書きかけていたブログ記事ですが、アップせずにそのままになっていたので、記録のために、この機会にアップしちゃいます。今思うと、この公演ができたことは、奇跡のようですね。この日は祭日の月曜日で、その後のこの週からは、公演関係はほぼ全部中止になったので、本当にぎりぎりのタイミングでやれました。

 

先日2020年2月24日(祝)に、東京でジャワ舞踊公演を行いました。

演目はスラカルタにあるマンクヌガラン王宮に伝わる「ブドヨ・ブダマディウン」。

この舞踊の日本での上演に当たっては、マンクヌゴロ王家の当主マンクヌゴロ9世に許可をいただき、特に日本では、めったに見られない演目です。2018年に上演したのを、1回だけではもったいないねと言っていたのですが、ここで再演の運びとなり、大勢の方に見ていただき、感謝でいっぱいです。

当時、日本に留学されていたマンクヌゴロ家の王族の方も見に来てくださいましたよ。

洗足学園の前田ホールのピロティにて。

天井の高い、素敵な場所。

そして、音の響きが素晴らしい!

 

コロナウィルスの影響で開催されるかなぁと、ちょっと危ぶんでいましたが、連絡も来なかったですし、東京で他にもいろいろ用があったので、21日に上京。22日、23日とリハーサル。24日に上演の運びとなりました。

長い間、みんなで練習を積んできたので、再演とはいえ、無事開催されることになり、ほっとしました。

洗足学園側も、最大限の配慮をしてくださり感謝です。

入口には消毒液を並べ、いすの並べ方にも工夫を凝らし、職員はみんなマスク着用で、プログラムも手渡しをせず、お客さんに各自取ってもらい、公演前から公演中も、すべての外に続くドアは解放して風通しをよくしていました。(おかげで、踊る前は寒かったです。比較的暖かい日で良かった!)

ピロティなので、天井は3階(だと思う)まで吹き抜けでしたし。

 

このコンサートは、洗足学園「世界音楽紀行」第15回~世界の踊りシリーズ4として開催されました。地唄舞とジャワ舞踊の公演です。地唄舞の方は、ジャワ舞踊より先だったので全く見られなくて残念でした。

この前田ホールのピロティは、音響が素晴らしい!まるでマンクヌガラン王宮のプンドポにいるようでした。マンクヌガラン王宮のプンドポも、音響が素晴らしく、やわらかく包み込まれるようで、本当に夢見心地になりますが、ここのピロティも、その空間をほうふつさせるような音環境でした。
そして、ちょうど、背後のステンドグラスから光が差し込み、本当に夢のような時間でした。
その中で約45分間、心をひとつにして踊れたと思います。何年もにわたって、みんなで積み上げてきた練習の成果が出たと思います。

泣きそうになったという人続出。
そして、どこかに連れていかれそうだったとか、トリップしそうだったという感想を複数の人からもらいました。
ステンドグラスからの光が移動するに従って、変化していく踊りの隊形が美しかった。よく見るとひとりひとり違うけど、全体でひとつにまとまっていたという感想もありました。
多くの方々がとても感動してくださったようです。

やはり、ブドヨはシアターではなく、このようなオープンなスペースが似合いますね。何より、音の素晴らしかったこと。
そしてランバンサリの方々の演奏の素晴らしかったこと。

そして、やはりブドヨにはそのような力があるのだと、改めて感じました。

ブドヨはジャワ王宮文化にとってとても重要な、とても「重い」舞踊。
このブドヨを外国人である私たちだけで上演出来ることを、とても誇りに思います。たぶん他の国ではまだ無理でしょう。
また、日本で日本人によるこの貴重なブドヨの公演を許可してくださったマンクヌゴロ9世、尽力してくださったマンクヌガランの方々、教えてくださった先生方に感謝でいっぱいです。
そしてずっと一緒に練習し踊ってきた仲間たち、演奏のランバンサリやゲストの方々にも感謝でいっぱいです。

大学側も椅子の配置を工夫したり、プログラムも手渡しではなく、自由に取ってもらい、入り口には消毒液を並べ、ドアは公演中も解放し、そして職員はマスクを徹底するなど、感染対策にいろいろ工夫して、開催にまでこぎつけてくださって感謝です。

またこの場所で公演できると良いなぁ。
本当に素晴らしい場所でした。

友人たちも見に来てくれて感謝です。
なんと、大分や神戸からも来てくださって感動しました。
ありがとうございました。

写真は私のカメラで撮影したもらったもの、友人たち、メンバーの友人たちが撮影してくださったものが混じっています。写真撮ってくださった方々、お借りしますね~!

 

f:id:Kaoriok:20200821111729j:plain

「公演前の記念写真 Langen Beksa Sakura - Bedhaya Bedhah Madiun 2020年2月24日」

f:id:Kaoriok:20200821111814j:plain

「Bedhaya Bedhah Madiun 公演中 2020年2月24日」

f:id:Kaoriok:20200821112100j:plain

「Bedhaya Bedhah Madiun 公演中 2020年2月24日」

f:id:Kaoriok:20200821111405j:plain

「Bedhaya Bedhah Madiun 公演中 2020年2月24日」

f:id:Kaoriok:20200821112053j:plain

「Bedhaya Bedhah Madiun 公演中 2020年2月24日」

f:id:Kaoriok:20200821112451j:plain

「公演後の記念写真 2020年2月24日」

黒い服を着ていらっしゃる方がマンクヌゴロ9世の姪に当たる方。

 

ついでに自分の記念写真

f:id:Kaoriok:20200821112536j:plain

「公演後の記念写真 2020年2月24日」

 

また公演できるとよいなぁ!

 

ついでにフライヤーと当日のプログラムもアップ

f:id:Kaoriok:20200821112202j:plain

「公演のフライヤー」photo by Kaori

 

 

f:id:Kaoriok:20200821112620j:plain

f:id:Kaoriok:20200821112623j:plain

f:id:Kaoriok:20200821112626j:plain

f:id:Kaoriok:20200821112632j:plain

「公演のプログラムノート」photo by Kaori

 

読んでくださってありがとうございました。

 

あなたにとって素敵な1日となりますように!