香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

ソロからプカロンガンへの旅(2) Cahyoさんの自宅/バティックショウルーム

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

今日は、体調がまだ万全ではないですし、明日からまた忙しくなりそうなので、基本的に、おとなしくしています。そんなわけで、ブログの更新をします。

今日は、先日書いた、プカロンガンへの旅の記録の続きです。

 

カロンガンでは、先日、日本にいらした、Cahyoさんのバティック工房を訪ねるのが一番の目的でした。あの素晴らしいバティックがどういう場所で、どういう方たちによって、どう作られているのか興味があったのです。

それで、車で、Cahyoさんの自宅に直行しました。先日も書きましたが、Cahyoさんの携帯電話は一週間以上、壊れたままになっており、携帯電話はつながらない、家の電話は何度かけてもなかなか出ず、一日中かけて、やっと繋がるぐらいという有様で、連絡がうまく取れずにヤキモキしていました。でも、その日の朝には、携帯電話が直っており、ホッとしました。こういうところも、日本人とインドネシア人は違うのですかね。私は、前もって連絡が取れないと、心配になってしまいますけど、インドネシアでは、急な予定変更は当たり前で、携帯電話が壊れても、平気な感じですね。まあ、何とか、どうにでもなるので、そこが良いところですけれども。

携帯電話がつながるようになったこともあって、スムーズにCahyoさんの自宅までたどり着きました。

まあ、素晴らしいご自宅でしたね。入り口は普通なのですが、中に置いてあるものが、素敵でした。入ってすぐのところがショウルームのようになっていました。両側の箪笥は、ソロで作らせたもののようで、一方には、カスナナン王家のパクブウォノ10世をあらわす、PB Xのマークが入り、もう一方には、マンクヌゴロ王家を表すMNのマークが入っていました。古い箪笥のコピーのようです。それでも、豪華には変わりなかったです。

そして、真ん中に置かれた、一枚板の長いテーブル。それだけでもすごいです。



f:id:Kaoriok:20180807161556j:plain

「PB Xのマークの入った箪笥」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180807161357j:plain

「MNのマークの入った箪笥」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180807161551j:plain

「一枚板のテーブル」photo by Kaori

 

ここは、超高級バティックを製作する工房なのですが、いろいろと、新しいチャレンジをしています。

ろうけつ染めなので、ロウで絵をかいて、染色とロウ付けとロウ落としを繰り返すわけですけれども、一枚布なので、普通は、裏も表も同じ色になりますよね。それが、ここの工房では、裏と表を違う色で染めるという技術を持っています。ちなみに、素材は、綿かシルクです。表からと裏からと、全く同じようにロウ付けする必要もあります。そして、ここの手書きバティックは、信じられないほど細かい!それを、両面同じようにロウ付けするなんて、もう神業ですね。一枚、製作だけで15か月はかかるとのこと。ここでは、一枚の布は一人でロウ付けするそうですが、一人がフルタイムで働いて、15か月だそうです。

f:id:Kaoriok:20180807165227j:plain

「表裏で色の違うバティック」photo by Kaori

両面色の違うバティックは、先日、日本にも持って来ていたので、見せていただいたのですが、今回、初めて見せていただいたのは、一枚でベースの色が4色のバティック。もともと、一枚のバティックを、半分ずつ染めるPagi Sore(朝夕)と呼ばれるものはありますが、それは、それに加えて、裏側の色も変えてあり、Pagi Sore (朝夕)Siang Malam(昼夜)と呼んでいました。

f:id:Kaoriok:20180807161956j:plain

「一枚で4つの色合いのバティック」

ものすごく美しい。綿の布もとても気持ち良いです。

インドネシアで購入しても、一枚120~130万円だそうです。でも、ジャカルタのお金持ちはコレクションとして、ガンガン買うらしいです。すごいですね。

 

また、今回もっと驚いたのは、両面で色が違うだけでなく、柄も違うものを製作していたこと!新作だそうで、まだ売らないと言っていました。

f:id:Kaoriok:20180807161821j:plain

「両面で色も柄も違うシルクのバティック」photo by Kaori

ちょっと、写真ではわかりにくくてすみません。温度の高いロウで、ロウ付けするので、普通は、布の反対側まで、ロウが通ってしまいます。それを、どうやって、全く違う柄にしているのか、本当に不思議です。表に柄がある所に、裏に柄がないのですから。ちなみに、写真では植物のところしか撮影していませんでしたが、鳥の柄も書かれていて、赤い方が鶏、茶色っぽい色の方が鳳凰が書かれていました。

新しいことにチャレンジする精神に敬服の念でいっぱいです。

1年以上もかけてロウ付けする絵で、一か所ちょっと間違えただけで、パーになってしまうのですから、新しいことにチャレンジするリスクは高いと思います。そして、その大きなリスクを負って、また、長時間かけて製作するのですから、高くても当たり前ですね。むしろ、安いぐらいかもしれません。

 

他にも、私は踊り手なので、踊る時や、結婚式で花嫁さんが着る、ドドタンを、特別に何枚か見せてもらいました。これも売らないと言っていましたので、値段は聞いていないです。

f:id:Kaoriok:20180807162011j:plain

「プカロンガンのドドタンby Cahyo」

美しい~。ため息が出ます。

これ、一枚の布です。これを、一人で身にまとうわけです。ドドタンは着たことが何回かありますが、着るのは結構大変です。

そしてもう一枚。これは、半分で縫い合わせてあるとのこと。

f:id:Kaoriok:20180807162220j:plain

「プカロンガンのドドタンby Cahyo」

バティックの花はこんな感じ

f:id:Kaoriok:20180807162150j:plain

「ドドタンに描かれた花」photo by Kaori

 

他にも、正方形の飾り布などを見せていただきました。

f:id:Kaoriok:20180807162814j:plain

「バティック by Cahyo Pekalongan]

 

 

 

 

 

f:id:Kaoriok:20180807163015j:plain

「バティック by Cahyo Pekalongan」

模様をアップするとこんな感じです。

f:id:Kaoriok:20180807162536j:plain

「バティックの模様」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180807165345j:plain

「バティックの模様」photo by Kaori



f:id:Kaoriok:20180807162545j:plain

「バティックの模様」photo by Kaori



ここのバティックのすごいところのひとつは、花ひとつとっても、ひとつひとつ柄を変えていたりするところなのですよね。すばらしい。

 

f:id:Kaoriok:20180807162531j:plain

「コーディネートの一例」photo by Kaori

 

そんなこんなで、あっという間に時間は経ち、いそいで、制作工房に向かうことになりました。

そのことについては、また次回。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

ジャワ、早朝の音風景

おはようございます。

 

昨夕の薬草サウナ+マッサージが効いたのか、割合元気になりました。

あと少し残っている感じなので、明日からまた忙しくなりそうですし、早く治したいです。

 

今回は、なぜかジャワに来てから、朝早く目が覚めることが多いです。

f:id:Kaoriok:20180807102916j:plain

私が滞在している場所は、今は、早朝は比較的静かです。以前、持ち主の女性が、早朝から竹ぼうきで掃除したり、電動ポンプで井戸から水をくみ上げたり、いろんな人が早朝から来たりで、けっこううるさかったのですが、最近は年を取られたせいか、早朝は静かになりました。

そんなわけで、素晴らしい鳥の声と共に目が覚めます。あまりに良い声で、毎朝聞こえるので、近所の人が飼っている鳥なのかと思っていたら、なんと、野生の鳥でした。それが、何羽も、毎朝やってくるのです。少し尾の長めのスズメより小さいぐらいの鳥でした。

シェアしようと思い、録音してみましたので、リンクを貼り付けてみますね。

初めてのことでうまく行くかわかりませんが。

 

https://drive.google.com/open?id=1b7R4jHWo9rXvfhsPwVeEIXX5K_TifOxB

 

家の中の、ベットの上から録音したので、少し音が小さいですね。これは、ちょっと地味な感じに鳴いていますが、美しいですよね。響き渡る鳴き声です。もう少し派手に歌う時もあり、その時々によって、鳴き方は変わっているようです。

 

そして、トッケーの声が聞こえることもあります。普段、夜の方が良く耳にするのですが、早朝も鳴いていました。素人の録音で聞きづらい面もあると思いますが、ご容赦を

 

https://drive.google.com/open?id=1HjC7q5E5RWneGI0ZoKteh0NWjTkQDYmJ

 

これは、トッケーにしてはかなり長く鳴いているほうです。10回も繰り返しています。だいたい6~7回が多いですかね。11回鳴くトッケーは、ラッキーシンボルだと言いますが、まだ、遭遇したことはありません。

 

ちなみに、トッケーは、大きなトカゲです。あまり目にすることはないですが、見ると、ちょっとぎょっとします。

 

以上、ジャワの早朝の音風景でした。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素晴らしい一日となりますように。

 

 

道端でまったり

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

朝、あまりにも体調が悪く、ふらふらで何もできない感じだったので、急遽、いつものマッサージと薬草サウナを、夕方にねじ込んでもらいました。午後から、少し回復して出掛けたりもしたのですが、やはり、ちょっとふらふらな感じで、マッサージに行き、帰ってきました。頭痛は良くなりましたが、まだ、ふわふわ、ぼーっとしています。風邪でもひいたのかしら。でも、これで少し良くなることを期待しています。ジャワにいると、なぜか私は、日本ではあまりないような体調の崩し方をするのですよね。

 

夜、暖かいものが飲みたくなって、友人とすぐ近くにお茶を飲みに行きました。

と言っても、カフェのような、洒落たところではなく、道端です。

 

f:id:Kaoriok:20180807011434j:plain

夜になると、このような、お茶の飲める屋台が、あちこちに現れます。

みんな、いつも同じ場所で営業です。

 

屋台は以下のような感じ。

f:id:Kaoriok:20180807011547j:plain

 

お湯も沸かせ、ちょっとした食べ物も温められます。そして、多くの美味しい食べ物が。

 

この屋台の前のベンチに座って、飲食をしても良いのですが、以下の写真のように、すぐ近くの歩道にゴザをひいて、そこに座って、まったりする人も多いです。私も、どちらかと言えば、ゴザ派かな。

 

f:id:Kaoriok:20180807011613j:plain

 

f:id:Kaoriok:20180807012029j:plain

 

歩道にゴザをひいて座るなんて、日本では考えられませんけれども、こちらでは、もはや、風物詩です。

 

そして、普段、やらないことだから楽しい。道端に足を投げ出して座るのも気持ち良い。

それに、意外にまったりできるのです。

ぼーっと座っていたら、なんだか、どこかに行かなくても、探し求めなくても、ここに全てがあるという、満たされた気持ちになりました。

 

茶の味は各屋台、違うので、気に入ったところに行くようにしています。屋台のお茶は美味しいところが多いです。

ちなみに、私の飲んでいるのは、Teh Jaheといって、生姜ドリンクと紅茶の混ざったものです。

 

マッサージのせいか、眠くなってきました…。

 

読んでくださってありがとうございます。

あなたにって、素晴らしい一日となりますように。

ソロからプカロンガンへの旅(1)

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

今朝は、早朝に、すごい頭痛で目が覚めました。耐えられなくて頭痛薬を飲んでみたのですが、まだまだ頭が重い感じです。頭痛になることが少ない私には、こんなこと珍しいです。

遠出をして疲れているところに、他の予定を入れすぎて、ちょっと、無理をしたのかもしれませんね。それに、ジャワにしては、ここのところ朝晩、本当に寒いのです。ジャワでは、掛け布団を使うことがほとんどないので、薄いブランケットしか持っていないのですが、昨夜も、寒いなぁと思いながら寝ていました。今朝の気温は18~19度だったようです。山の方でこのくらいの気温ならわかるのですけれども、街中でこの気温は寒いです。私の友人の情報では、山(標高1,000m地点)の方では10度まで下がったそう。

 

さて、先日、無事にソロからプカロンガンという、中部ジャワ北岸の町まで行って帰ってきました。先日のブログにも書きましたが、行く方法を探すのに苦労し、結局、車で行くことになったのですが、おかげで楽でした。ただ、日帰りになったのが、体力的につらかったですね。

ソロからプカロンガンへは、途中に新しい高速道路もあるのですけれども、やはり4時間以上かかってしまいます。それも、道路ががたがたなので、なかなか疲れます。7時過ぎにソロを出て、12時すぎにプカロンガンの知り合い宅に着き、いろいろ見て、夜7時にプカロンガンを出て、夜11時過ぎにソロの家に帰り着くという、なかなかの強行スケジュール。でも、行ってよかったです。

 

途中で、私の大好きなムラピ山とメルバブ山も見えて、嬉しい限り。とんがっているほうがムラピ山です。

f:id:Kaoriok:20180806102906j:plain

f:id:Kaoriok:20180806103100j:plain

 

f:id:Kaoriok:20180806103131j:plain

 

ちなみに高速道路は、現金ではなく、プリペイドカードで支払う方式になっているようです。カードを用意しておき、そこにチャージするのですが、高速道路に乗る前にチャージしようとしても、どこのコンビニでのオフラインになっていて出来ず、困りました。結局、そのまま高速のゲートに行き、その辺りをうろうろしていた係員に聞くと、とりあえず、カードをかざしてゲートを通り、脇に駐車して、反対側にある建物でチャージしろと言われました。まあ、空いていたからよいのですけれども、高速道路の入り口を歩いて横断して行くって、なかなか危険なような気も…。そこも、無事にくぐりぬけ、さあ、高速道路だと思ったら、なんと、高速道路は、カルトスロという、まだソロ周辺の地域までしか通っておらず、あっという間に、高速道路を降りて、一般道を行く羽目になりました。そして、かなり走ってからまた高速道路に。近いうちにつながるのでしょうけど、まだ、出来ていなかったようです。反対車線はできていたのかな?帰りは爆睡していたので、チェックするのを忘れました。

 

ちなみに、夜の写真ですが、高速道路のゲートはこんな感じです。

f:id:Kaoriok:20180806104816j:plain

f:id:Kaoriok:20180806104920j:plain

 

こうやって、カードをかざします。

f:id:Kaoriok:20180806105009j:plain

 

途中で中部ジャワ州都のスマランを通ります。

なぜか、テラタビスの家がありました。

f:id:Kaoriok:20180806105904j:plain

 

たびたび渋滞にも巻き込まれ

f:id:Kaoriok:20180806110109j:plain

 

渋滞になると、みんな、路肩も通るので2車線が3車線になったりします。

 

そうして、昼過ぎにプカロンガンに無事到着しました。

 

今日は、ちょっと体調悪しなので、ここまでにしますね。

 

読んでくださってありがとうございます。

あなたにとって素晴らしい一日となりますように。

 

ジャワ日記(旧友との再会、プカロンガン行き)

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

昨日は、以前、NPOで、ムラピ山ろくの村々のコミュニティ防災活動に携わっていた時の仲間たち何人かと会うことができました。

この仕事に携わる前、私のインドネシアの友人たちは、ほとんど芸術系の方ばかりでした。いまでもやはり芸術系が多いので、そうではないインドネシア人たちの友人は、貴重な存在です。彼らは、社会活動家でもあるので、いつも熱い気持ちと愛をもって、活動をしている、素晴らしい方たちです。彼らに会うと、あの活動をしていた時の、多くの貴重な思い出がよみがえってきます。気持ちの良い方たちで、いまでも、仲良くしてもらって、交流があるのは、とても嬉しいです。

f:id:Kaoriok:20180804114359j:image

昼食を一緒に食べ、楽しい時を過ごしました。

夜もガムラン関係の日本の友人たちと会食。楽しかったです。なんだか、ジャワに来てから、会食ばっかりですね。

 

今日は、プカロンガンという、中部ジャワの北岸の町へ向かっています。

昨日は、そこへ行くために、いろいろ駆けずり回る羽目になりました。

実はその前からバタバタしていまして、プカロンガンで訪問したいバティック工房の方と、全然連絡が取れなくなり、心配になったり。

そして、直通のミニバスがあると聞いていたのに、そのエージェントがあると言われた場所には、エージェントがなく。別のエージェントを探して行ったら、プカロンガンまではないと言われ、途方に暮れました。電車も探したのですが、時間的に良いものがなく。スマランまで、バスで行って、乗り換えるかなど、いろいろ情報を探し、ウロウロしていたら、宿泊はせずに帰ってくるなら、車で乗せて行ってくださると、私の先生が行ってくださり、渡りに船と、飛びつきました。ホッとしました。

ジャワではいろんな情報が錯綜していて、正しい情報を掴むのも一苦労です。

でも、最終的になんとかなるのも、ジャワです。

電話の通じなかったバティック工房の方とも、やっと、携帯電話がつながりました。携帯を水に落として、修理してたとのこと。それで一週間も繋がらないなんて、のんびりですね。

そんなわけで、今、プカロンガンへ向かっています。

途中でムラピ山やメルバブ山が見えて、嬉しかったです。

f:id:Kaoriok:20180804124417j:image

 

f:id:Kaoriok:20180804124422j:image

 

カロンガンのバティック工房見学、楽しみです。

 

では、気をつけて行ってきます。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素晴らしい一日となりますように。

 

 

 

 

金曜礼拝と、昨日のパクアラマン王宮

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

引き続き、ジャワからのレポートです。

今日は金曜日。金曜日はイスラム教徒にとっては聖なる日です。基本的にイスラム教徒の男性は、モスクでの昼の礼拝への参加しなければなりません。(もちろん、それぞれの考え方で、しなくても良いのですけれども。)

金曜日は、11時ごろから、各モスクのスピーカーからアザーンが流れ始めます。家の近所なら、少なくとも3か所からは聴こえてきます。まあ、きれいなので、うまい人のものなら私は好きなのですけれども、最近は、そんなに大きな音で鳴らさなくても良いのにと感じることも。だいたい、12時ぐらいから30分ぐらい礼拝をしているでしょうか。

そんなわけで、金曜日のこの時間は、イスラム教徒の方とは、特に何も予定が入れられない感じで、のんびりしています。ちなみに、ジャワでは90パーセント以上がイスラム教徒です。

いま、ちょうど、アザーンの音の洪水が聞こえてきているところです。

何となく懐かしいような、それでいて異国情緒のあふれる良いメロディなのですけれどもね。それが何重にも重なって流れてくるわけです。まあ、あまり大きな音でなければ、癒される音なのですけれども。

話は飛びますが、実は、私の元義理の父はパレスチナ人で、アメリカで宗教学の教授をしており、今まで会った中で一番良い人と言えるほど、良い方でした。彼はキリスト教徒(アラブ正教会)でしたけれども、アラビア語を話されるのを、たまに耳にしていたので、アラビア語アザーンを聞くと、ちょっと懐かしく感じるのかもしれません。そして、たまに行っていたアメリカでのアンティオキアン/アラブ正教会の礼拝では、アラビア語ギリシャ語、英語が使われていて、アラビア語のお祈りのメロディフレーズは、イスラム教で使われているものと、よく似ているのです。あのメロディは、ひとつの宗教に限定されたものではなく、アラブのメロディなんだなと、感じています。アメリカでは、私も、中東の音楽を日常的に身近に聞く機会があったので、それもあって、余計に親しみを感じるのかもしれません。

 

さて、昨日のことを書きます。

このブログでも以前、ご紹介させていただきましたが、6月末から7月初めにかけて行なわれた阪急うめだ本店の「バティックと日本」展で、知り合ったパクアラム王家の王妃さまはじめ、関係者にお会いしに、昨日、パクアラマン王宮まで行ってきました。たまたま、「バティックと日本」展でもお世話になった、マンクヌゴロ王家とパクアラム王家両方の血筋につながるバサラさんが、私の滞在しているソロにいらしていたので、パクアラマン王宮のあるジョグジャカルタへ向かう車に同乗させていただきました。途中、ソロではダイアモンドホテルにある高級中華料理をごちそうしていただきました。ダイアモンドホテルの中華料理はとても久しぶりに食べましたが、やはりすごくおいしい!最初にソロに留学したころは、毎月、ここでソロ日本人会の会食をしていたことを思い出しました。その頃の、駐在のおじさま方には、時々、おいしいものを安く食べさせていただき、おごっていただき、本当にお世話になりました。
そこから、パクアラマン王宮へ。ちょうど、「バティックと日本」でお世話になった、京都の藍染めの方々ご一行が、パクアラマン王宮での絞り染めワークショップを行っていて、それが終わるころに到着しました。
王妃様もいらしていて、なんと、おみやげにバティックをいただいてしまいました。「私のバティック」と言っていらしたので、たぶん、王妃様ご自身がデザインされたものだと思います。

f:id:Kaoriok:20180803135037j:plain

ふたつのモチーフを組み合わせた柄のようですね。Grompol Sida Asih Bledakと書かれていました。

非常に気さくな王妃様で、誰とでもフレンドリーに話しかけられ、誰との写真撮影にも気持ちよく応じ、またバティック文化の普及にとても力を入れて活動されているのが分かります。こういう王妃様のいらっしゃる王宮は良いですね。きっとこれからも、文化の一中心として栄えることでしょう。
そして、今回のパクアラマン王宮訪問のもう一つの目的、日本でくださるとお約束をいただいていた、Asthabrataの本も、無事にいただくことができました。パクアラマン王宮で大切にされている、ジャワの伝統的なフィロソフィーの本です。

f:id:Kaoriok:20180803140839j:plain

中身も綺麗

f:id:Kaoriok:20180803142333j:image

インドネシア語訳も付いています。

 

 
夕方には、偶然、パクアラマン王宮での舞踊の練習と、ガムランの練習が行われていて、見学させてもらいました。以前から知り合いの演奏家の方々とも何人か会えました。ラッキー。
 

f:id:Kaoriok:20180803141653j:plain



f:id:Kaoriok:20180803141219j:plain

f:id:Kaoriok:20180803141216j:plain

f:id:Kaoriok:20180803141351j:plain

f:id:Kaoriok:20180803141310j:plain


夜は、王家の御親戚で、王妃様のの執事のような役割をしていらっしゃるマルトヨさんの持っていらっしゃるBale Raosというレストランへ、絞りワークショップ参加者の一部とご招待いただき、またここでも御馳走をいただきました。Bale Raosはジョグジャカルタのスルタン家の王宮の敷地内にあり、以前、この王宮での舞踊練習の後に、たまに寄っていたレストランですが、マルトヨさんがオーナーだとは驚きでした。
ここで、偶然、私の敬愛するジョグジャカルタ舞踊の先生がお孫さんたちと食事をしているのに遭遇。ここ2日ぐらい連絡を取ろうとしていたのですが、取れなかったので、偶然会えて、とても嬉しかったです。
Bale Raosの裏の方には、美術品が展示してある部屋が。初めて入りました。白檀の木で彫られた彫刻が圧巻。もともと白っぽい色だったそうですが、年月とともに渋い色になったそう。顔を近づけると、まだ、良い香りを放っていました。

f:id:Kaoriok:20180803141744j:plain


また、絵画作家さんの作品も。ワヤン(影絵芝居)
のデウォルチを題材にした作品もありました。この写真は大きな絵ですが、小さい絵でも600万円ぐらいするそう…。すごい値段!
 

f:id:Kaoriok:20180803141833j:plain

 

そして食事会スタート

f:id:Kaoriok:20180803141804j:plain

 

Bale Raosでごちそうをいただき、「バティックと日本」に参加していたバティック工房の方何人かとも再会し、みなさんと記念写真を撮って、ソロまで車をチャーターして帰ってきました。Grabという、Uberのような配車サービスで、お値打ちでした。最近は、GrabやGo Carといった、一般のドライバーを配車するシステムがジャワでは充実していて、とても便利になりました。

とにかく、とても素敵な一日になりました。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素晴らしい一日となりますように。

 

 

 

 

 

 

 

王宮でのジャワ舞踊練習

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

昨日は、午前中と夜、マンクヌガラン王宮での舞踊/ガムラン練習がありました。

午前中は、観光客に公開中の大プンドポで、夜は、誰でも参加オーケーなコミュニティ向けの練習が、東側の小プンドポで行われます。

ここの練習に参加し始めて、早15年が経とうとしています。もちろん、途中で間が空いていますけれども、長くお世話になっています。

なによりも素晴らしいのは、どちらも生演奏で舞踊の練習ができること。ジャワ舞踊とガムラン音楽は、密接な関係がありますし、毎回、少しずつ変わる、生き物のようなものなので、一緒に練習するのが良いと思うのですが、今では、生演奏で舞踊の練習ができる機会が少ないと思います。

昔は、演奏出来て、歌えて、踊れて、影絵芝居もできる人も多かった、少なくとも演奏ができて、踊れる人が多かったと思いますが、今ではすっかり分業制。両方、それなりのレベルでできる人は少なくなったようです。その辺りに、西洋的な、実用主義的な、経済優先主義的な考えが入ってきているのかなぁとも思います。

そんなわけで、ガムランのことが理解できていない踊り手や、踊りのことが理解できていない演奏者も、なかなか多いなぁと感じます。

踊り手の場合、音楽をききながらではなく、カウントを取りながら踊ったりするので、いくらとてもうまく踊っても、ガムラン音楽との流れにあわず、非常な違和感を感じることもしばしば。音楽はカウントだけじゃなく、それ自体に、音の流れ、波というものがあると思うのですが、カウントで踊ると、音楽との乖離がどうしても生まれると思うのですよね。ですので、私は数えません。私が教える時も、出来るだけ数えないようにしています。

演奏者でも、踊り自体の持つフィーリングを理解せずに演奏する人も多い。そうすると、やはり踊りと合わないし、踊るほうにしてみても、非常に踊りにくい。

やはり、お互いへの理解と思いやりが大事だと思うのですよね。

こんなことは、外国人の私が言うことではないかもしれませんが、真剣に、踊りもガムラン音楽も勉強してきて、ジャワでも多くの公演をさせてもらい、僭越ながら、それなりに、現地の方々からも認められてきたと自負しているので、これは伝えるべきことなのではないかと感じています。実際、伝統的なジャワ人の方々は、そういうことをお互いに言わないのです。(でも、裏で何を言っているのかわからないという怖さもあります。)でも、私の先生方も、外国人である私にそのことをこぼしたりするわけです。私は、外国人であるので、いろいろなことをはっきり言っても、外国人だから仕方がないと許される面もあります。それを利用して、若い人には、私なりにやんわりと伝えてみるわけです。私だけの意見ではないわけですし、相手に届くことを願ってです。届く人もいますし、届かない人もいますね。それは個人の自由ですから。でも、自然に淘汰されていくのではないかと感じています。それだけの強さが、この伝統芸術にはあるのではないかと。

ちなみに、私が踊りもガムランも同じように力を入れて習得してきたのは、もちろん、どちらも好きであるし、機会や先生にも恵まれたということもありますが、私なりに、伝統を守りたいという気持ちがあったからこそです。そして、そこからしかわからない景色もあるのです。

 

 

話が飛んでしまいました。

 

マンクヌガラン王宮では、生演奏で練習できる機会が多くて、とても良いです。ジャワの4つの王宮それぞれでも、生演奏での舞踊練習は行われていますが、断然、マンクヌガラン王宮は、数が多いと思います。マンクヌガラン王宮の生演奏での公式練習は週に1回だけですが、夜にコミュニティ向けの生演奏での練習が週2回あり、その他にも、録音を使っての舞踊練習が週に2回あります。舞踊学校などに所属していない人でも、これだけ踊れる機会があるのは貴重です。

 

生演奏で普段から舞踊練習していると、演奏はできなくても、ちゃんときっかけとなる音が聞けるようになるのですよね。なので、演奏の方が間違えても、ちゃんと調整がつくのです。本当に貴重な練習機会です。私は、だいたい初めは演奏の方に入っていて、踊り手が集まった頃に、踊りに参加します。

 

そして、踊れる仲間のいるすばらしさ。昨夜は、2曲は戦いの踊りだったのですが、私とペアを組んでくれた男の子がとても良かった。彼のことは、少なくとも5‐6年は知っていると思います。以前からうまかったですが、ますます磨きがかかった感じ。若い子が成長するのを見るのは喜びですね。

こういう戦いの踊りは、踊っている時に、相手から意識を外さずに、言葉ではない、意識の交流ができる相手と踊ると、本当に楽しいです。ジャワ舞踊は、かなり抑えた踊りですが、うまい人は、大抵、静かですが、すごい気と存在感を放ってきます。それも自然に。私にとっても、とても勉強になりますし、そこから学べることは大きいです。手取り足取り教えてもらうより、感覚で感じ取れることの方が大きいです。昨夜は本当に楽しかった。

なかなか難しいかもしれませんが、こういうことも、今後、日本でも伝えていけたらなと思います。

 

夜の練習時の友達の撮影した写真を借用させていただきます。

f:id:Kaoriok:20180802124736j:image

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素晴らしい一日となりますように。