大腸がん検診(大腸内視鏡検査)
このブログにご訪問頂きありがとうございます。
今日は、大腸内視鏡検査を受けた時のことを書いてみようと思います。
あまり書くようなことではないかもしれないですが、参考になる人もいるかと思いまして…。
先日、市の健康診断の大腸がん検診の検便で引っかかり、大腸カメラでの検査を受けなければならなくなりました。
今年は、市の検診が受けられる期間中、ほとんど日本におらず、最後の3日間で急いで受けた検査。
それで引っかかり、そこで初めて、大腸ガン検診の検便って何を調べるんだろうと思って調べてみました。この検査って、便に血液が含まれるかどうか調べるんですね〜。恥ずかしながら、初めて知った…。
あれ、でも、検査した日、2日間とも、思いっきり生理だった!引っかかったのは2回中1回分だけだけど。
それで調べてみると、生理中は検便しないほうがよいらしい…。初めて知った~!
成人してから、ほとんど日本にいなかったから知らなかった〜と言い訳してみる。
それに、生理中は検便してはいけないと、注意されたこともないですし…。(そんなこと常識だと言わないで~。)
そんなわけで、引っかかったけれども、たぶん生理の血が混じったのだろうなぁと思っていました。
でも、検診で引っかかると、どんな理由があるにせよ、必ず精密検査を受けなければいけないんですね~。
仕方がない。
それに、私は薬を飲むほどではないけれども糖尿病で、糖尿病の人はがんになる確率が、そうでない人よりも高く、また、最近、女性の大腸がんが増えてきたと聞いていたので、よい機会だと思い、精密検査を受けることにしました。
私がいつも糖尿病のコントロールのために通っている病院は、別の市にあるのですが、そこでは最近は胃カメラよりも大腸カメラの台数を増やし、また、ここの技師の技量が高く、早期がんの発見率も高いと聞いていたので、そこで検査を受けることにしました。確認すると、私の住んでいる市のほうに検査結果を送れば、別の市にある病院で検査を受けても構わないとのことでした。
ちなみにこの病院が大腸カメラの方に力を入れ始めたのは、やはり最近、大腸がんが増えているということと、胃がんはピロリ菌がいなければ発症しないということが分かってきたからだそうです。精度の高いピロリ菌検査(呼気か検便のピロリ菌検査が精度が高いらしい)が陰性で、胃カメラで異常がなければ、その後、10年は胃がん検査をしなくてもよいと言われました。
大腸がんは、お酒をよく飲む人はなりやすいようですが、最近は、40代女性で、お酒をあまり飲まない人でも、なぜか増えてきていると耳に挟みました。
さて、大腸カメラ
私は、周りで大腸カメラでの検査をした人もおらず、叔母が「知人からとても辛いと聞いた」と言っていたのをちらっと聞いたぐらいで、特に先入観もなく、まあ、大丈夫だろうと軽い気持ちでいました。
結論から言うと、大腸カメラ自体は、私にとって、特に辛いものではなかったです。痛みや違和感が多少あった程度。
まあ、私はそんなに羞恥心もないですし、へいちゃら…。
大腸カメラの前に、技師の方がいろいろ話をしてくれたのですが、人によっては、すごく辛く感じるらしいです。特に男性は痛がってうるさいぐらいに騒ぐ人も多いとか。
でも、私は平気でした。
ただ、私にとっては、準備段階がちょっと辛かったかなぁ。
下痢でトイレとお友達になれます(笑)
まず、準備では、
検査の4日前の晩からアローゼンという、小袋に入った顆粒状の下剤を2袋飲む。
説明書きによると、8時間から12時間後に効いてくるらしい。
その次の日は特に問題なかった。排便は普段より少し多いくらいで普通。
それで検査3日前の晩もアローゼンを2袋飲む。
次の日、下痢で大変だった。
午前中は、トイレから離れられないほどの下痢状態。ほとんど水分。
看護婦さんから説明を受けた時は、普段よりも1~2回便の量が多いようにアローゼンを1~2袋の間で調節するようにとのことだったので、検査2日前の晩は、アローゼンは1袋のみにする。
また、この3日間、毎日水分を1L 以上飲むようにとの指示が出ていた。
もしかしたら他に原因があるのかもしれないが、私は、アローゼンを飲むと、頭がくらくらしたり、軽い頭痛になったりしていた。とくに検査2日前は、頭痛がちょっとひどく、おまけに下痢もひどくて、あまり出かけられるような状態ではなかった。
でも家の中のことはできる程度でしたけれども。
幸い、その日は家に居られる日だったので、昼寝をしていました。
検査前日の朝にも、アローゼンを飲む。この時も1袋にしておいた。
この日は、前の晩の下剤の量を減らしたせいか、下痢もそれほどひどくない。
そして食事は検査食。
看護婦さんから説明を受けた時、市販の検査食を食べるか、自分でうどんなどを調理して食べるかと聞かれたので、楽な検査食にしておいた。
検査食はレトルトパウチに入ったとても消化の良い食事。
ちなみにこんな感じです。
こんな感じにレトルトパウチに入っています。
こんな感じで、昼食、夕食と続きます。おやつのすりおろしりんごもついていました。(パッケージの写真参照)
味は、結構おいしかったです。
ただ、硬い食べ物が好きで、たくさん食べるのが好きな私にとっては、物足りないなぁ。
そして、途中でお腹がすいたり、好きなように食べられないのも少し辛い。
でも、この量でも大丈夫なんだというのは、私にとって新たな発見。
普段は食べすぎなのかもしれませんね。
毎食事痔と毎食間(10時と15時)に200ml以上の水分を取るようにとの指示。
そして、夜8時ごろに、マグコロールという50gの粉の下剤と、ラキソベロンという目薬のような容器に入った液体の下剤を、150ml~200mlの水に混ぜて飲むようにとの指示。
粉の量が多くて大変。混ぜながら少しずつ飲んだが、まあまあおいしくて飲みやすかった。
でも、飲んだあと、少し気持ち悪くなった。
その夜、寝る前に何度もトイレに行ったが、幸いに寝ている間は一度トイレに起きただけ。でも、検査当日の朝は、何度トイレに行っても行き足りなく感じる。
朝にも、水かお茶を200ml以上飲むようにとの指示がある。
寒い時期ですし、なんだか水が飲みづらかったので、温かいお茶を飲む。
そして8時40分に病院へ到着。
いつものように血圧と体重を測って、検査を待つ。
看護婦さんに、下剤を飲み始めた後の、ここ数日間の日毎の排便の回数を書いた紙を渡し、最後の排便の色や形を聞かれる。ちょっと黄色っぽくて「ほとんど水分です」と答えると、それでよいのだということ。
そして、検査着に着替える。使い捨ての半ズボンは、不織布でできていて、後ろが紐で綴じられている。紐を引っ張ると外れるらしい。
着替えた個室には、専用のトイレがあり、そこで待っている間、何度もトイレに行きました。
検査しやすいように、浣腸をしてもらい、お尻にゼリー状のものを塗って、検査が始まる。
先生は二人がかり。
お医者さんと技師さんだったかな?
一人は、カメラを大腸に入れていく。
一人は、おなかのあちこちを押したりして、カメラを通りやすくする。そして、大腸を支えていたりする。(たぶん)
二人で「こっちに曲げたほうがよいんじゃないか」とか相談しながら、カメラを入れていっていた。
大腸の形は人それぞれらしく、いろんな方向に曲がっているそう。
私のものは、ちょっとひねくれていたらしい。もっとも、女性はそういう人が多いとか。
曲がりくねった大腸が、まっすぐになると、もう楽だそう。
大腸をまっすぐにすることなんてできるんだぁ、へ~とか話しながら、検査は進んでいく。
大腸は、こんなところまであるのかと思うほど、上の方までありました。
力が入るとカメラが入らなくなるので、目は開けていて、鼻から息を吸い、口からはくという呼吸をゆったりするように言われる。
最初は横向きに、そしてその後はあおむけに。
S字結腸の辺りがちょっと痛かったかな。
二箇所ぐらい。一箇所は、一瞬、結構痛かったかも。
けっこうひねくれて曲がっていたみたい。
痛かったら言ってくれということだったので、痛いと伝える。
そうすると、痛くないようにいろいろ対応してくれる。
そして、確か、カメラが小腸のところまで達すると、そこから抜きながら、確認していく。先端まで達するのに、それほど時間もかかりませんでした。図っていたわけではありませんが、5分あったかなぁという程度。そこまで達してしまえば、もう楽で、痛みもない。任せて、リラックスしていた方が楽です。お尻からたくさん水分は出てくるけれど、お医者さんたちも慣れているし、私もそんなものだと気にしない気にしない。
カメラを抜きながら腸壁を確認していく時は、私もモニター画面を見るように言われたので、一緒に見ていく。
良い機材を使っているらしく、とても鮮明に見える。
私にとっては、とっても興味深い!
たまに、まだ便が少し残っていたりするところでは、液体(生理食塩水?)や空気を入れて、洗浄しながら、丁寧に見ていく。
カメラには洗浄機能も付いている。すごい。
2日前に食べた、海藻らしきものが張り付いていてびっくり。
ひだひだのある大腸の中は、冒険のトンネルの中のよう。
ピンクっぽい肌色で綺麗。
なかなか見れるものではないから、本当に興味深い。
そして、驚いたのは、ちょっとストレスを感じたりして、力が入ると、大腸自体がまるで別の生き物のように、ひだひだが、一気にグーッと狭まってきて、通り道がふさがれてしまうこと。
モニターを見ていて、びっくりしました。
普段、何気なく、緊張したり、ストレスを感じたりすることで、こんなにも、大腸に影響があるんだなぁということを、目の当たりにしました。
普段リラックスして過ごしたいものだと、つくづく思いました。
だんだん抜いていって、最後は痔がないか確認して、検査は終わり。
結局、検査結果は問題なし!
よかった~!
先生に「もしかして、大腸がん検査した時生理中だった?」と聞かれ、三週間前に診察に行ったときに、そう伝えたじゃんと思いながら、「実は、そうだったんです…」と言うと、「え~、生理中に検便したんですか?」だって。
だって、ダメだって聞いたことなかったし、そんなこと知らないよ~。
まあ、私の住んでいる市内の病院で受けた検査で、この病院での検査ではなかったけれどさ。その辺り、検査を受ける人にちゃんと伝えてほしいものですよね。
大腸内視鏡検査が終わった後は、ちょっとおなかがだぼだぼで、ごろごろする。
そして着替えつつ、またしばらくトイレにこもる。
この病院には、大腸内視鏡検査後専用の、細かいところまで気配りされた着替えスペースのある広い個室トイレがあった。暖房もちゃんと効いていて快適。
無事に検査が終わり、大腸がんの嫌疑も無事晴れたので、意気揚々と家に帰る。
ちなみに、大腸カメラでの検査では、車を運転してきても大丈夫でした。
検査の後、午後から、カメラを入れた時に少し痛かった場所が、時折チクチク痛む。
でも、翌日は少し良くなっているよう。
ちなみに、3週間ほど前に検査の説明を受けた時、もし、内視鏡検査で小さなポリープなどが見つかったら切除、そしてその方法、大きなものは一部採取して検査するなどの説明、そして、検査の危険性などの説明があり、同意書にサインしました。稀ではあるけれども、全く危険性がないわけではないのですよね。まあ、なんでもそうですよね。
実は、検査後、1週間は遠出をしないように言われたので、ぎりぎりのこの日程を選んだのですよね。というか、私が1月いっぱいは、ほぼ日本にいないということで、先生がちょっと無理してこの日に入れてくれたのだと思います。1週間は遠出しないようにと言うのは、ポリープを切除した場合に備えてのようですけれども。まあ、1週間は何かあってもすぐに対応できるように、ということでしょうね。
とにかく、異常がなくて良かった。
これで晴れて新年を迎え、何の心配もなくジャワへ出張へ行けますね。
(もっとも、全然心配はしていなかったのですけど…。)
そして、お医者様からは、今後、3年ぐらい(来年、再来年ぐらい)は、検便もしなくてよいと言われました。
なので、2022年までは、もう大腸がん検診はしない!と思っています。
検査が無事終わり、午後からルンルンして寄せ植え用の植物を買いに行きました。
今回は、ちょっと繊細な話ではありますが、大腸内視鏡検査を受けた経験を書いてみました。
誰かの参考になればなと思います。
私にとっては、なかなか興味深い経験でした。
そして、いろんなありがたみを感じましたね。
糖尿病や緑内障があるとはいえ、概して健康で、何をするのもほぼ支障のない生活を送れていることのありがたさ。
私は糖尿病を食事と運動でコントロールしていますが、食事制限をしているとはいえ、概して好きなものをたくさん食べられるありがたさ。
病気の検査体制が充実していることのありがたさ。
などなど
そして、普段から健康に気を付けることは大事だなぁと、つくづく感じました。
読んでくださってありがとうございました。
あなたにとって素敵な一日となりますように。