香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

祖母

昨日は祖母の家へ行ってきました。祖母は、たしか今年93歳になるなず。祖父が亡くなってから、田舎に一人暮らしです。

祖母は、今でもとても元気です。ちょっと耳が遠くなったぐらい。明るくて、素朴で、感情表現の豊かな人です。数年前に病院で骨年齢を測ったら、とてもすごいことになり、病院中が大騒ぎになったとか。

骨年齢、何歳だったと思いますか?

 

何と! 

 

46歳です!

 

すごすぎますね。

 

医者によると、子供の頃の食生活が良かったのではないかと。子供の頃、小川のそばに住んでいたので、よく川魚を食べさせられたのだそうです。まあ、それだけではないと思いますけれどもね。すごいです。

 

他にも、おばあちゃんってストレスある?と聞くと、「おばあちゃんはストレスを感じたことがない」というのです。私が思うに、たぶんストレスということが、どういうことなのか分かっていないのではと思います。ストレスの意味を知らないというか。でも、私が見た限り、ストレスはないような気もします。もちろん、悲しみや寂しさや、いろいろありますよ。祖母の娘である私の母は早く亡くなっていますし、祖父も、たしか8~9年前ぐらい(ちょっと記憶が定かではないですが)に亡くなっていて、今は、自分の息子夫婦(私の叔父夫婦)が週に一度は来たり、娘(私の叔母)や、孫たち、ひ孫たちもたまには来てくれるとはいえ、一人暮らしで、寂しいとは思います。でも、悲しみや寂しさというのが、感情だけで、ストレスにはなっていないように見えるのです。

ストレスって、結局、その人自身が作り出すものなんだなぁと、最近思います。悲しみ、苦しみ、寂しさ、ふがいなさなど、沸き起こってくる感情を、ストレスにしてしまうのは、自分自身の思考だと思うのです。感情は感情で、そのままにしておけば、ストレスにならないはずだよなぁ。他の人のことでストレスがたまることがあっても、それは結局、すべて自分自身が選んでいることなんだなぁということが、最近やっと腑に落ちてきました。これは、もともとからわかっていたことですが、最近まで認めたくなかったというか、そんな感じです。人のせいにするのは楽ですしね…。

 

さて、祖母の話に戻ります。祖母は、話をすると、基本的にすべてに同意します。すべて「そうだ、そうだ。そうに違いない。」と。時には全力で言ってくれます。ですので、前と言っていることが違ったり、調子の良い人のように見えます。でも全く憎めない人ですけれども。それに、祖母の中では、全く矛盾も悪気もないと思います。とても純粋な人です。なので、ストレスもないのかも。以前は、いい加減で、面白すぎると思うこともありましたけれども、今では、これはすごい資質だなぁと思います。だって、真実なんてどこにもないですし。すべて同意して、そうだ、その通りだ、と言えるのは、素晴らしいです。相手への応援にもなると思うのです。

 

祖母の家は田舎にあって、広い土地と家があります。もともと、私の曽祖父(祖母の義理の父)が、この辺りを開拓したらしく、昔は非常に広い土地を持っていたようですが、事業に失敗したらしく、今は家の周りの土地だけです。それでもさすがに田舎なので広いです。車がないと、生活が大変な場所です。

家の前には広い畑があり、周りには、多くの栗の木や柿の木が植わっています。キウイの木もあったなぁ。花もあちこちで自生しています。たまに、こんにゃくの花が、ぼこッと出ていて、びっくりしたりします。余談ですが、こんにゃくの花って見たことがありますか?最初見ると、びっくりしますよ。何もないところから、いきなりぼこッと変な形のものが突き出ていますから。

 

祖母が住んでいるのは、田舎なので、人間関係が密。祖母は一人暮らしですけれども、必ず、近所の人が毎日寄って、コーヒーを飲んで、おしゃべりをしていきます。また、祖母の敷地内の畑や、木々などの手入れをしてくれたりします。もっとも、最近では祖母も面倒になったようで、畑はあまりやっておらず、大部分を近所の方に貸しているのですけれども。でも、近所の方がいつも気にかけていてくださるので、とてもありがたいです。祖母も、今更、子供たちのいる都会暮らしはいやでしょうし。ここで生き生き暮らしている祖母を見ると、都会でだれも知り合いのいないところで暮らせとは言えないと思います。

その辺りにも、高齢化社会の難しさが潜んでいますね。高齢になっても、幸せに暮らせる社会であってほしいと思います。その暮らしをサポートできる社会であってほしいと思います。そう思うと、ジャワの社会のシステムは良いなあといつも思っているのですが、そのことに関しては、また別の機会に書きます。でも、人々の関係の蜜な、日本の田舎も捨てたものじゃないと思います。このことはまた別の機会に。

 

今日は、少し、祖母のこと、そして、祖母の在り方からいろいろ感じたことを書いてみました。

 

ちなみに、祖母の家の植物の一部については、以下のブログにも書いていますので、よろしければ、ご一読ください。

祖母の庭の植物 - かおりのプランター・ガーデニングブログ

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素晴らしい一日となりますように。

 

<今日の植物(庭の植物シリーズ)>

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「衝動買いのダリアの鉢花」photo by Kaori