ソロからプカロンガンへの旅(3)
いつも読んでくださってありがとうございます。
ジャワから帰国し、少し落ち着いてきたので、ジャワであった出来事を少しずつ、書いていこうと思います。主に、自分の記録のために書いていますが、読んでくださる方が楽しんでいただければ幸いです。
今日は、中部ジャワの北岸にあるバティック(伝統的ろうけつ染め)で有名な町、プカロンガンへの旅の続きを書きたいと思います。
これまでプカロンガンへの旅の経緯は、以下からお読みいただけます。
ソロからプカロンガンへの旅(1) - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~
ソロからプカロンガンへの旅(2) Cahyoさんの自宅/バティックショウルーム - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~
さて、今回は、プカロンガンのCahyoさんのバティック製作工房の訪問について書きます。
この工房は、プカロンガンの川沿いのバナナの木がたくさん生えている場所にありました。質素な塀に囲まれているため、外からは何があるのか、全然わかりません。
でも、中に入ると、シンプルだけどオープンな雰囲気の、伝統的な建物のある、素敵な場所でした。
そして、壁の辺りにずらっと並べられた、古いルスン。ルスンは、伝統的な米搗きの道具です。最近では、楽器としても使われたりしています。そのルスンを何と600個も趣味で所有しているとか。立てられている木の長い舟のような形のものがルスンです。
そして、ロウ付けをする女性たち。100人以上いるそうですが、この日は出勤している人が少なかったよう。ちなみに、訪問したのは土曜日。プカロンガンのバティック工房では、金曜日が休日で、土日は働くというのが一般的のよう。そして、普段は午後4時までだそうですが、私たちの到着が遅くなったので、4時半まで延長して、仕事ぶりを見せてくれました。写真のように、グループで固まって、ロウ付けしています。中心には、ロウが熱せられていて、溶けたロウをチャンティンと呼ばれる器具ですくって、ロウ付けします。
上の写真では、チャンティンでロウをすくった後、管が詰まらないように吹いています。特にプカロンガンでは、かなり細い管のチャンティンを使うので、詰まりやすいのだろうなと思います。また、女性の右側にあるのが、ロウを火で熱している場所。ちなみにプロパンガスを使っています。
ロウ付けは、かなり細かい作業が要求されるので、若い人ばかりかと思ったら、少しお年を召した方も働いていらっしゃいました。
そして、次の写真は、非常に難しい形をロウ付けしているところ
そして、柄を書いているのは男性でした。
図柄を書いている部屋のインテリアもなんだか素敵
工房で働く方々が帰った後、Cahyoさんと気持ちの良い小屋(元牛小屋ということ)で、コーヒーを飲みながらまったり。
この小屋のインテリアも素敵
小屋の脇には、素敵な樹が
工房の敷地内には、他にも素敵なテーブルやいすがゴロゴロ
夕暮れ時まで、工房にいました。
非常に良いものを見せてもらえて、感謝です。
こうやって、伝統が伝えられていくのを見るのも嬉しかったです。
読んでくださってありがとうございます。
あなたにとって素敵な一日となりますように。