香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

ソロからプカロンガンへの旅(3)

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

ジャワから帰国し、少し落ち着いてきたので、ジャワであった出来事を少しずつ、書いていこうと思います。主に、自分の記録のために書いていますが、読んでくださる方が楽しんでいただければ幸いです。

 

今日は、中部ジャワの北岸にあるバティック(伝統的ろうけつ染め)で有名な町、プカロンガンへの旅の続きを書きたいと思います。

 

これまでプカロンガンへの旅の経緯は、以下からお読みいただけます。

ソロからプカロンガンへの旅(1) - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ソロからプカロンガンへの旅(2) Cahyoさんの自宅/バティックショウルーム - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

 

さて、今回は、プカロンガンのCahyoさんのバティック製作工房の訪問について書きます。

この工房は、プカロンガンの川沿いのバナナの木がたくさん生えている場所にありました。質素な塀に囲まれているため、外からは何があるのか、全然わかりません。

f:id:Kaoriok:20180828201906j:plain

「工房前の川沿いのバナナの木と太陽」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828202519j:plain

「工房の門の前にて」

f:id:Kaoriok:20180828202504j:plain

「工房の竹塀」photo by Kaori

 

でも、中に入ると、シンプルだけどオープンな雰囲気の、伝統的な建物のある、素敵な場所でした。

f:id:Kaoriok:20180828213258j:plain

「Cahyoさんのバティック工房の出入り口」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828213340j:plain

「Cahyoさんのバティック工房」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828213136j:plain

「Cahyoさんのバティック工房で、応接間として使われている小屋。元牛小屋がおしゃれに変わっていました」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828213353j:plain

「Cahyoさんのバティック工房の応接間小屋に掛けられた牛用のベル」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828213214j:plain

「Cahyoさんのバティック工房」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828213803j:plain

「Cahyoさんのバティック工房」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828212734j:plain

「Cahyoさんのバティック工房」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828213412j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828221531j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori



そして、壁の辺りにずらっと並べられた、古いルスン。ルスンは、伝統的な米搗きの道具です。最近では、楽器としても使われたりしています。そのルスンを何と600個も趣味で所有しているとか。立てられている木の長い舟のような形のものがルスンです。

f:id:Kaoriok:20180828201957j:plain

「Cahyoさんのバティック工房」photo by Kaori


そして、ロウ付けをする女性たち。100人以上いるそうですが、この日は出勤している人が少なかったよう。ちなみに、訪問したのは土曜日。プカロンガンのバティック工房では、金曜日が休日で、土日は働くというのが一般的のよう。そして、普段は午後4時までだそうですが、私たちの到着が遅くなったので、4時半まで延長して、仕事ぶりを見せてくれました。写真のように、グループで固まって、ロウ付けしています。中心には、ロウが熱せられていて、溶けたロウをチャンティンと呼ばれる器具ですくって、ロウ付けします。

f:id:Kaoriok:20180828213552j:plain

「Cahyoさんのバティック工房でロウ付けする女性たち」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828212950j:plain

「Cahyoさんのバティック工房で働く女性たち」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828215915j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて、チャンティンでロウをすくった後、管が詰まらないように吹く」photo by Kaori

上の写真では、チャンティンでロウをすくった後、管が詰まらないように吹いています。特にプカロンガンでは、かなり細い管のチャンティンを使うので、詰まりやすいのだろうなと思います。また、女性の右側にあるのが、ロウを火で熱している場所。ちなみにプロパンガスを使っています。

 

f:id:Kaoriok:20180828213852j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

ロウ付けは、かなり細かい作業が要求されるので、若い人ばかりかと思ったら、少しお年を召した方も働いていらっしゃいました。

そして、次の写真は、非常に難しい形をロウ付けしているところ

f:id:Kaoriok:20180828213604j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828213725j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて、何度目かのロウ付けが終わった一枚の布。裏表の色が違います」photo by Kaori

 

f:id:Kaoriok:20180828221808j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828221823j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828223142j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

 

そして、柄を書いているのは男性でした。

f:id:Kaoriok:20180828221841j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて、柄を鉛筆で書いています」photo by Kaori

図柄を書いている部屋のインテリアもなんだか素敵

f:id:Kaoriok:20180828213638j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

 

工房で働く方々が帰った後、Cahyoさんと気持ちの良い小屋(元牛小屋ということ)で、コーヒーを飲みながらまったり。

f:id:Kaoriok:20180828222955j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

この小屋のインテリアも素敵

f:id:Kaoriok:20180828223011j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

小屋の脇には、素敵な樹が

f:id:Kaoriok:20180828222736j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

工房の敷地内には、他にも素敵なテーブルやいすがゴロゴロ

f:id:Kaoriok:20180828223006j:plain

「Cahyoさんのバティック工房にて」photo by Kaori

 

夕暮れ時まで、工房にいました。

f:id:Kaoriok:20180828223356j:plain

「Cahyoさんのバティック工房前から見える夕日」photo by Kaori

f:id:Kaoriok:20180828223411j:plain

「Cahyoさんのバティック工房前から見える夕焼け」photo by Kaori

 

非常に良いものを見せてもらえて、感謝です。

こうやって、伝統が伝えられていくのを見るのも嬉しかったです。

 

読んでくださってありがとうございます。

あなたにとって素敵な一日となりますように。