香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

病院通い

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先日1日空いていたので、なんと病院を3か所はしご。眼科、整形外科、内科へ。眼科のみ予約を入れていたのですが、他はどうせ行かなければならないなら、空いている日に行ってしまえと。できることなら行きたくないですが、仕方がないですね。楽しむしかない。それぞれ個性的な先生でそれも楽しみかなぁ。そして、日本の健康保険制度が充実しているのは、本当にありがたい。アメリカに住んでいた時はかなり大変でしたし、理不尽なケースをたくさん見てきましたから…。

 

眼科と内科は2~3か月に一度のルーティン。整形外科は初めて行きました。この半年ほど肩が痛く、新年になってからやっと、どうにかしなければと整骨院へ行きはじめたのですが、そこの先生に、正確に治すために首や腰のレントゲンを撮ってくるように言われて行ったのです。うちの周りには整形外科はないので、少し遠方に行ったのですが、とっても笑顔が素敵で感じの良い、けっこう年齢のいった男性の先生。無理に治療を勧めるでもなく、的確にアドバイスをくれる感じ。こういう先生だと良いですよね。見習いたい。

 

いろいろ慢性的に悪い場所があるので、定期的に病院へ行っているわけですが、幸い、いまのところ、普通の生活に全く支障がない程度。具体的には、糖尿病と緑内障。糖尿病は、生活習慣病と言われますが、そうとは限らないと、私自身の経験から思います。私が糖尿病と診断された時、それなりに運動(ジャワ舞踊)もしていましたし、おいしいものをたくさん食べていたわけでもありません。どちらかと言えば粗食だったかも。そして、普通の人よりも、食事や飲み物にも気を使っていたと思います。日本とは比べ物にならないほど激甘の飲み物が蔓延しているジャワで、いつも砂糖抜きで飲み物を注文していましたし。ただ、今思えば、野菜を食べる方が健康な気がして、ご飯と野菜中心で、あまりたんぱく質や油を摂取していなかったのが問題だったかなとは思います。結局、主食も野菜もすべて炭水化物ですから。それでも、そういう人も多いように思います。あとは、ストレスも原因の一つかもしれませんね。そして、私は太っているわけでもなく、どちらかと言えば痩せている方かと思います。ですので、診断したお医者さんもびっくりでした。ジャワで診断されたので、ふつう日本の病院では行うような詳しい検査は何年も行うことなく、最近になってやっと日本の病院で行ったのですが、その結果、お医者さんには、「これは体質だから仕方ないね。昔の人のように、水を川に汲みに行くというような生活をしていれば、問題がなかったのだろうけどね」と言われました。(ちなみに、血糖値は、食後にある種の運動をすれば、糖が筋肉に取り込まれるので、その時は血糖値の上がり方が少なくなります。)体質であれば仕方がないですが、そういう体質であるということが、あらかじめ分かるような検査を、日本で健康診断に組み入れられれば良いのにと思います。わかっていれば、あらかじめ気を付けて、発症するところまでいかずに済むかもしれませんし。私のような糖尿病は、空腹時は普通の血糖値まで下がっているので、普通の健康診断では分かりにくいですし、そういう人も多くいると思うのです。

生活習慣病といわれる病気にかかった人を、ちゃんと自分のケアをしなかったとか、おいしいものを食べすぎたのだから「自己責任だ」とかいう人もいますが、決して、そうとばかりは限らないことを知っていてほしいともいます。生まれながらの体質も大きく関係します。

幸い、私の場合は、薬も飲まずに、軽い食事制限と運動で、うまく糖尿病をコントロールできています。最初の頃は、健康な人と同じ値まで血糖値を下げようと厳しい糖質制限を頑張っていましたが、それもかえって不健康であるということに気づき、今は、いろんな食べ物を楽しみながら、かなりゆるくやっています。合併症の危険が出てくる数値まで上がらなければよいという考えです。糖質制限についてはいろんな考え方があって、それを否定はしませんが、私の場合、自分の体が普通の人より劣るということが許せなかったのと、私の体は糖質を処理できないなら、糖質なんて摂取してやるものかという自分や自分の体を責める気持ちがあったと思うので、それがあまり良くなかったかなと思います。今はいろんなことが受け入れられるようになってきたかな。それに人間の体って本当に神秘で、わかっていないことがたくさんあるから、実際のところ、何が良いのかわからない部分もありますしね。今の常識が数年後の非常識だったりしますし。糖尿病だとわかった時は、私自身も周りもまさか糖尿病だとは思っていなかったこともあり、ひどい状態で、不健康にガリガリに痩せてしまうところまでいっていました。今は体重も戻り、とても健康な状態に見えると言われます。ここにたどり着くまで、いろいろ試行錯誤しましたけれども、それでも、いまのところある程度良好にコントロールできているのは幸運ですね。ヘモグロビンA1c値が、普通の人の上限あたりで保たれていますし。実際、そこまで保つ必要はなくて、もう少し糖質を食べても大丈夫だと、今かかっているお医者さまは言いますけどね。よいお医者さんにも出会えてよかったです。ただ、評判になっているので、いつもその病院が激込みなのがネックですけれども。

また、緑内障は、これは眼圧が高いことが原因と言われていますが、眼圧は、普段の生活でどうコントロールしたらよいのかわからないので、本当にどうしようもないですね。これこそ体質ですかね。私の場合、小学生の頃から、かなりの近眼だったので、それで眼圧が高いのだと思います。ちなみに、成人してから、その頃アメリカに入って来たばかりのレーシック手術アメリカでしているので、裸眼でもよく見えます、ただ、レーシック手術は、角膜を削って、視力を矯正するので、目自体は近眼の目で、眼圧が高いままなのですよね。そして、角膜が薄くなっているので、正確な眼圧も測るのが難しいという状態になります。なので、私の場合、測っても眼圧は低く保たれているのですが、実際どうなんでしょう。緑内障でも、初期の場合は、特に見え方に支障があるわけでもないので気づきにくいのですが、私の場合は、たまたま別のことで診察してもらった眼医者さんが見つけてくれたのですよね。その意味では、ラッキーでした。ただ、左目は緑内障の進行は止まっていて、全く問題ないのですが、右目は少しずつだけれども進んでいます。私の場合、緑内障の発症が年齢的にとても早くて、まだまだこの先の人生が長い(予定)なので、40年後、50年後のことを考えて治療しなけばなりません。今すぐどうこうということはないですが、近いうちに、緑内障専門家に見てもらって、相談することにしました。いまは、新しい治療法がどんどん確立されているようですし。どちらにしろ、別のお医者さんからセカンドオピニオンをもらいたいと思っていたところなので、ちょうどよいです。それにしても、同じ眼医者でも、やっぱり専門家とそうでない人がいるのですね。ちょっと、私にとっては盲点でした…。

 

これらの病気は、進行すると怖い病気ですけれども、悲観しているわけではありません。そりゃあ、病気が分かった時はちょっと落ち込みましたけれども、受け入れるしかないです。受け入れると、ある意味楽になりますね。そして、病気によって学んだことがとても多いです。食事にも、以前に増して気を遣うようになりましたし、それによって、もっと重篤な病気になるのを、もしかしたら防げれているのかもしれません。病気の人の気持ちも少しは分かるかもです。すべては起こるべきして起こっていることかなと思いますし、自分自身を責めることもありません。そして、自分の体を大切にしなければなと思います。うまく言えないですが、病気になって、いろんなことに気づいたなぁと思います。いまのところ重大な病気ではないので、こんなに気楽なのかもしれませんが。でも、病気になることも、いろんなことを手放していくよい練習というか、よい機会になるなぁという気がしています。

ただ、最近肩が痛いのがちょっと辛いです。いつも痛いわけではないですけれども、痛みって本当につらいですね。でも、おかげで、少しは痛みの分かる人になれたかな(笑)。そして、それを何とかしようとすることで、思いがけず、新しい世界が開けたりする。何事も無駄はないかなぁ。まあ、出来るだけ気楽にいこうと思います。

 

今は、医療が進歩してきているので、糖尿病も緑内障も、根本的に治療できる方法が確立されると良いなぁと思っています。そして、それは可能だと思うのです。ただ、みんなが根本的に治ってしまったら、お医者さんや製薬会社が困るでしょうし、そういう研究には、きっと予算もなかなかつかないでしょうし、発表されることも難しいのかもしれないなとは思っています。そういう問題が、根本的に解決されるような世の中になったら、どんなに良いだろうと思います。

 

 読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

<今日の景色>

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「2019年1月10日、バスで移動中の景色」photo by Kaori