香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

なぜ断食を行うのか

このブログにご訪問ありがとうございます。

 

今回は前回に続き、イスラムの断食に関しての話題。

 

断食ってなぜ行うのでしょうね~?

 

ジャワの友人に聞いてみたところ、

 

断食月

 

良くない行為、例えば、人の陰口をたたいたり、作り話をしたり、人を騙したりなどをの行為を自制する。

浪費しながら生きることや、無益な行為を自制する。

 

などを意識する月だそう。

 

そして、断食は、「神」にもっと近づくための訓練としてでもあるそう。

 

断食とともに、自分の行為を振り返り、正す時期ということでしょうかね。

断食明けの大祭の時期には、かならず「私があなたに対して何か悪いことをしていたら、すみませんでした」という風に、会う知り合いごとに、お互いに謝りますものね。

 

また、断食によって自分の欲望を律し、思いやりの心をはぐくむ。食事を共にしたり、寄付をしたりすることで分かち合うということでもあると感じます。

 

そして、身も意識もきよめて、神とひとつになるということでしょうか。(勝手な解釈ですけど。)

 

話は変わります。

私は、イスラムの教えについては、全く詳しくないですが、間近で暮らしていて、良い習慣だなぁと思うのは、一日5回のお祈りですね。

私がジャワでガムラン音楽や踊りの個人レッスンを受けていた頃、先生方が、キリの良い時間に、「ちょっとお祈りするね」と、お祈りしているのを、何度も間近で見ていました。時間は決まっているようですが、でも、夕方のお祈り以外は、その通りの時間というより、その辺りの時間でキリが良く、都合がよい時間で、お祈りされていましたね。決まった作法でのお祈りです。顔や手足を洗う時間を入れても、ほんの5分、あるかないかぐらいでしょうか。

でも、お祈りの後、決まって、先生方の顔はすっきりしていて、落ち着きと輝きがあるのですよね。

こういう風に、一日に何度か、日常生活の手を停めて、祈ることって、重要だなぁと思います。

祈らなくても、やっていることをすべて止めて、静かに感謝する短い時間があるだけでも、意識がずっと一日走り続けるように過ごすのとは、大きな違いですよね。

 

今日はこんなところで。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

<今日の植物(家の植物シリーズ)>

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「庭の紫蘭の花」photo by Kaori