香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

みんぱく音楽の祭日にてジャワ舞踊

このブログにご訪問頂き、ありがとうございます。

 

昨日、大阪吹田市万博記念公園内にある、国立民族学博物館(通称みんぱく)で行われた、音楽の祭日のイベントにて、ジャワ舞踊で出演させていただきました。

みんぱくのウェブサイトによると、

「音楽の祭日」は、プロ・アマを問わずにみんなで音楽を楽しむイベントです。フランスで1982年にはじまった「音楽の祭典」にならい、 2002年、関西からスタートしました。「音楽は全ての人のもの」という精神にのっとり、昼が一番長い夏至の前後の日に開催されます。

だそうです。

様々な人が、一緒に音楽を楽しむという、素晴らしいイベント!そして、さすが、民族学博物館らしく、世界各国の音楽が目白押しです。

ちなみに、出演は申込制で、多い時は抽選で出演者を決めるそうです。

私は出演させていただくのは3年ぶりですかね。毎年のようにこのイベントに出演なさっている大阪のジャワガムラングループ、ダルマブダヤにお誘いいただきました。

音楽の祭日ですが、舞踊の入るグループもたくさん。音楽と舞踊は切っても切れないものですからね。ジャワでももともと分かれているものではありませんでしたし。

 

ジャワガムランは、とにかく大きく、重量も重く、楽器の数も多く、5分間の入れ替え時間で、楽器の出し入れするのは不可能なので、毎年、朝一番で搬入させていただき、少し奥まったところに設置させていただくそうです。今年も、朝一番で搬入しましたが、出演は夕方の一番最後でしたので、自分のメークや着付けを始める前まで、いくつかにグループの公演が見られました。会場は2か所あったので、どちらを見ようか迷いましたが、結局、両方の会場を行ったり来たりして見ました。本当に、世界にはいろんな音楽がありますね。見たことのない楽器もたくさん。とても楽しめました。

ちなみに、国立民族学博物館の通常の展示も、とても興味深いですよ!一日中見て回っても飽きないです。

 

さて、私はメークと着付けに最低でも2時間はほしく、でも、少し余裕をもってやりたかたので、3時に出来上がっていることを目指して、12時半ぐらいから始めましたかね。でも、時間があるからと、ゆっくりやっていると、結局時間が無くなって、最後の方で焦るといういつものパターン。それでも、まあまあ余裕をもってできて良かったです。

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「Golek Manisの衣装と化粧」

上の写真が完成図。

 

今回は、「Golek Manis(ゴレッ・マニス)」という踊り。ゴレッはジャワ舞踊のスタイルのひとつ、マニスは甘いとか愛らしいという意味です。ラドラン・マニスという曲を使うので、この名前がついています。(ラドランはガムランの曲の一形式です。)

若い娘が美しく装い、化粧をしたりする様子を舞踊にした可憐な作品です。

 

今回のゴレッはスラカルタ様式の舞踊ですが、実は、私はスラカルタ様式でゴレッを公演するのは初めて。この曲は、ジャワ舞踊をジャワで学び始めたころに学んだ曲ですが、実は一度も公演で踊ったことがなかったのです。ジョグジャカルタ様式やマンクヌガラン様式のゴレッは何度も公演したことがあるのですけれどもね。それぞれ衣装も違うこともあり、この衣装はすべて初めて身に着けたもの。上着などは、13~14年前に作ってあったものですが、初めて着る機会があってよかったです。実は私は衣装もちでして、まだ着ていない衣装がたくさんあるのです…。ジャワで公演する時は、自分の衣装を着ることはあまりないですし、以前考えていたほど日本にもいないので…。今後もっと自分の衣装を着る機会が増えればよいなぁと思います。

自分で踊る曲を選ぶ場合、どうしても男踊りや、もう少し難しい女性踊りを選びがちな私ですが、今回は、ダルマブダヤの皆さんに、この曲を選んでいただいて感謝です。ジョグジャカルタ様式やマンクヌガラン様式のゴレッとは、一味も二味も違う、スラカルタ様式のゴレッの良さを、改めて認識した次第です。

 

ちなみに、ダルマブダヤさんのFacebookページの今回のイベントに関する記事は、以下からお読みいただけます。

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演奏するにあたって、私の細かい要望にも応えていただきましたし、とても楽しく、気持ちよく、踊りになりきって踊れました。踊っている時は自分がないですね。

たくさんの方々にも見ていただけて、楽しんでいただけて、感謝です。

 

ここのところ、以前、ジャワ舞踊の大御所、ダルヨノ先生から学んでブログにも書いたことを、少しずつ意識しながら踊っています。

私なりにジャワ舞踊を踊ることができ、多くの人に楽しんでいただけ、心豊かな気分になっていただければ幸いです。

 

ちなみに、ダルヨノ先生に学んだことの、以前に記事はこちらからお読みいただけます。

ジャワ舞踊、男性舞踊の大御所から学んだこと(1)~エネルギーの伝達 - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊、男性舞踊の大御所から学んだこと(2)~時間とスペース、気、深いところとの繋がり - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊、男性舞踊の大御所から学んだこと(3)~気とオーラ - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

 

 

今回はこんなところで。

今夜からジャワへ行ってまいります。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。