香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊やガムラン音楽に関すること、日々の気付きや学び、海外生活で見聞したこと、大好きな植物や動物に関してなどを、私が感じたことを気ままに、ゆるゆると書いていきます

ジャワへ出発のバタバタ

このブログにご訪問いただきありがとうございます。

 

今、空港へ向かっており、ジャワへの出発前にやっと時間ができた感じです。

長期で家を開けるとなると、その前にやらなければいけないことも多く、他にもいろんな事が重なり、かなりバタバタの睡眠不足状態でしたが、公演のために土曜日に大阪入りしてから、やっと落ち着きました。昨日(日曜日)に公演も盛況のうちに終わり、今日は夕方まで友人宅でゆっくりさせてもらいました。友人とそのご家族には本当に感謝。

 

いつも、長期で海外へ行く時は、空港まであらかじめ大きなスーツケースを送っておくのですが、今回は、3日前に送ろうとしたところ、今週末の大阪でのG20サミットの影響で、セキュリティの問題で荷物が受け取れなく可能性があるけれども、その可能性を承知で送ってくださいと言われ…。もう、影響があるんですね。関空行きの荷物はなるべく受け入れないように指示が出ているらしいです。仕方なく、30キロ近い重さのスーツケースを持っての大移動。高くても、楽な方法の移動を選んでいます。

 

土曜日に大阪へは新幹線で。それも、EXカードのポイントが貯まっていて、グリーン車に普通車指定席料金で乗れるので、グリーン車に乗ってみました。今月末に失効するポイントも使いたかったですしね。

グリーン車の一番後ろの座席を予約し、グリーン車だから、荷物を置くスペースも大きいだろうと思っていたのですが、ところがどっこい!座席の後ろは、フットレストが壁側からも、座席の後ろからも突き出ていて、スーツケースなんて入れられないではないか!

他に置ける場所もなく、仕方なく、そのフットレストたちの上に荷物を載せましたよ…。

グリーン車の座席は流石に快適でした。今度はもっと長い距離を乗りたいものです。

 

そして今日はありがたいことに新大阪まで来るで送ってもらえ、新大阪から、特急はるかで関西空港へ。そのはるかもかなり遅れていますが、時間に余裕があるのでまったり。夜中出発の便なので、かなり時間がありますが、空港でのんびりしたいです。でも、眠すぎて寝過ごさないかちょっと心配。

 

明日の朝にはジャワに着く予定。

昨日までは全く実感がありませんでしたが、ちょっと実感が湧いてきました。

この旅、楽しめますように!

 

今回は初シンガポールエアライン。とても良いと評判でしたが、これまで高くて乗ったことはなかったのですよね。今回はなぜか安かったです。夜中便とはいえ、ちょっと楽しみです。

 

なんだか、ダラダラと書きましたが、お付き合いくださりありがとうございました。

 

あなたにとって、素敵な一日となりますように。

 

<今日の植物 (家の植物シリーズ)>

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うちで初めての花を咲かせていたブラッサボラ・ジミニークリケット。良い香りがする洋蘭です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんぱく音楽の祭日にてジャワ舞踊

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昨日、大阪吹田市万博記念公園内にある、国立民族学博物館(通称みんぱく)で行われた、音楽の祭日のイベントにて、ジャワ舞踊で出演させていただきました。

みんぱくのウェブサイトによると、

「音楽の祭日」は、プロ・アマを問わずにみんなで音楽を楽しむイベントです。フランスで1982年にはじまった「音楽の祭典」にならい、 2002年、関西からスタートしました。「音楽は全ての人のもの」という精神にのっとり、昼が一番長い夏至の前後の日に開催されます。

だそうです。

様々な人が、一緒に音楽を楽しむという、素晴らしいイベント!そして、さすが、民族学博物館らしく、世界各国の音楽が目白押しです。

ちなみに、出演は申込制で、多い時は抽選で出演者を決めるそうです。

私は出演させていただくのは3年ぶりですかね。毎年のようにこのイベントに出演なさっている大阪のジャワガムラングループ、ダルマブダヤにお誘いいただきました。

音楽の祭日ですが、舞踊の入るグループもたくさん。音楽と舞踊は切っても切れないものですからね。ジャワでももともと分かれているものではありませんでしたし。

 

ジャワガムランは、とにかく大きく、重量も重く、楽器の数も多く、5分間の入れ替え時間で、楽器の出し入れするのは不可能なので、毎年、朝一番で搬入させていただき、少し奥まったところに設置させていただくそうです。今年も、朝一番で搬入しましたが、出演は夕方の一番最後でしたので、自分のメークや着付けを始める前まで、いくつかにグループの公演が見られました。会場は2か所あったので、どちらを見ようか迷いましたが、結局、両方の会場を行ったり来たりして見ました。本当に、世界にはいろんな音楽がありますね。見たことのない楽器もたくさん。とても楽しめました。

ちなみに、国立民族学博物館の通常の展示も、とても興味深いですよ!一日中見て回っても飽きないです。

 

さて、私はメークと着付けに最低でも2時間はほしく、でも、少し余裕をもってやりたかたので、3時に出来上がっていることを目指して、12時半ぐらいから始めましたかね。でも、時間があるからと、ゆっくりやっていると、結局時間が無くなって、最後の方で焦るといういつものパターン。それでも、まあまあ余裕をもってできて良かったです。

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「Golek Manisの衣装と化粧」

上の写真が完成図。

 

今回は、「Golek Manis(ゴレッ・マニス)」という踊り。ゴレッはジャワ舞踊のスタイルのひとつ、マニスは甘いとか愛らしいという意味です。ラドラン・マニスという曲を使うので、この名前がついています。(ラドランはガムランの曲の一形式です。)

若い娘が美しく装い、化粧をしたりする様子を舞踊にした可憐な作品です。

 

今回のゴレッはスラカルタ様式の舞踊ですが、実は、私はスラカルタ様式でゴレッを公演するのは初めて。この曲は、ジャワ舞踊をジャワで学び始めたころに学んだ曲ですが、実は一度も公演で踊ったことがなかったのです。ジョグジャカルタ様式やマンクヌガラン様式のゴレッは何度も公演したことがあるのですけれどもね。それぞれ衣装も違うこともあり、この衣装はすべて初めて身に着けたもの。上着などは、13~14年前に作ってあったものですが、初めて着る機会があってよかったです。実は私は衣装もちでして、まだ着ていない衣装がたくさんあるのです…。ジャワで公演する時は、自分の衣装を着ることはあまりないですし、以前考えていたほど日本にもいないので…。今後もっと自分の衣装を着る機会が増えればよいなぁと思います。

自分で踊る曲を選ぶ場合、どうしても男踊りや、もう少し難しい女性踊りを選びがちな私ですが、今回は、ダルマブダヤの皆さんに、この曲を選んでいただいて感謝です。ジョグジャカルタ様式やマンクヌガラン様式のゴレッとは、一味も二味も違う、スラカルタ様式のゴレッの良さを、改めて認識した次第です。

 

ちなみに、ダルマブダヤさんのFacebookページの今回のイベントに関する記事は、以下からお読みいただけます。

<iframe src="https://www.facebook.com/plugins/post.php?href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2FDharmaBudayaJapan%2Fposts%2F2668267996516830&width=500" width="500" height="1029" style="border:none;overflow:hidden" scrolling="no" frameborder="0" allowTransparency="true" allow="encrypted-media"></iframe>

 

演奏するにあたって、私の細かい要望にも応えていただきましたし、とても楽しく、気持ちよく、踊りになりきって踊れました。踊っている時は自分がないですね。

たくさんの方々にも見ていただけて、楽しんでいただけて、感謝です。

 

ここのところ、以前、ジャワ舞踊の大御所、ダルヨノ先生から学んでブログにも書いたことを、少しずつ意識しながら踊っています。

私なりにジャワ舞踊を踊ることができ、多くの人に楽しんでいただけ、心豊かな気分になっていただければ幸いです。

 

ちなみに、ダルヨノ先生に学んだことの、以前に記事はこちらからお読みいただけます。

ジャワ舞踊、男性舞踊の大御所から学んだこと(1)~エネルギーの伝達 - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊、男性舞踊の大御所から学んだこと(2)~時間とスペース、気、深いところとの繋がり - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

ジャワ舞踊、男性舞踊の大御所から学んだこと(3)~気とオーラ - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

 

 

今回はこんなところで。

今夜からジャワへ行ってまいります。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公演のご案内

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蒸し暑くなってきましたね。

 

私は、ジャワ渡航前であることに加えて、いろんなことが起こり、バタバタで、なかなかブログも更新できていません…。ちなみにジャワへは24日(月)に出発予定。

 

今日も、さっと、公演のご案内です。

6月23日(日)に、大阪のみんぱくにて、音楽の祭日2019 in みんぱくに参加させていただきます。ガムラングループ・ダルマブダヤさんのお誘い。

いろんな国の音楽が、一日中楽しめますよ!

私の出演は3時半過ぎぐらいだと思います。

 

以下のfacebookページからご覧いただけます。

 

<iframe src="https://www.facebook.com/plugins/post.php?href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2FDharmaBudayaJapan%2Fposts%2F2632192656791031&width=500" width="500" height="635" style="border:none;overflow:hidden" scrolling="no" frameborder="0" allowTransparency="true" allow="encrypted-media"></iframe>

 

お時間のある方は、是非、お越しください。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

 

丹生川上神社下社 例祭(2)

このブログにご訪問頂きありがとうございます。

 

さて、前回の続きで、丹生川上神社下社の例祭に参加した時の記録です。

 

前回については以下からお読みいただけます。

丹生川上神社下社 例祭(1) - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

 

例祭が終わった後、いよいよ、きざはしに登れます。11時半ごろでしたかね。

アナウンスでは、崇敬会会員、大屋根奉賛された方々、一般の方々の順に登れます。その場(座ったところ)でお待ちください、と言っていたのですが、そんなことはお構いなく、大勢の人が階段前に殺到。

仕方なく、私も急いでスーツケースを預け、並びました。

折りしも、太陽が強く照ってきて、非常に暑く、帽子か日傘がなければ、日射病になりそうでした。

でも、列は遅々として進みません。みんな、直射日光のもと、1時間以上並んでいたと思います。

 

テントでは机を並べて、直会が始まっていました。

 

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「きざはしに登るために並ぶ人々」photo by Kaori

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「奥にきざはしの大屋根が見えます」photo by Kaori

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丹生川上神社下社での太陽」photo by Kaori

 

一時間ぐらい待ったでしょうか。その頃になって、やっと、整理をしている方が、崇敬会と大屋根奉賛された人が先に入るようにと案内してくれて、やっと、国旗の飾られた鳥居をくぐることができ、本殿脇のテントの下(日陰)の椅子に座って待機することができ、一息つきました。

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「本殿脇で待機中に撮影した鳥居あたりの雰囲気」photo by Kaori

緑がきれいです。

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「本殿脇の緑」photo by Kaori

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「本殿脇の緑」photo by Kaori

もうすぐ登れそうです。

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「本殿前の様子」photo by Kaori

 

20人ぐらいずつ本殿に入り、お祓いを受けます。

そして、そこで、荷物を預けることもできます。私も、持っていたリュックを預けました。

 

そして、順番にきざはしを登っていきます。

その場所の写真はありませんが、75段ということで、結構な長さ、登りがあるように見えます。

上でお参りされている人待ちなので、ゆっくり、途中で止まりながら登っていきます。きざはしは檜で作られているのでしょうかね。とても良い香りがします。新しく、清らかな感じです。そして、とても良い風が吹いていました。非常に気持ちよかったです。

ところどころ止まって、ゆっくり上がっていけてとても良かったです。

 

一般の方は、きざはし75段の上までは登れるようでした。そこが中段なのですね。そこから先のご神前に入れるのは、崇敬会の方と、大屋根奉賛された方のみ。多くの方が奉賛されていたようでした。

そこから先のご神前は、少しの距離でしたが、別世界でした。

いま思い返せば、なんだか安心感のある懐かしく感じる場所だったような。由緒ある村の神社という感じもしたことを覚えています。天空のお社という感じもしました。

そして、画家の井上文太による龍の絵が何枚も飾られていました。数えませんでしたが、額に入れられた細長い絵が7~9枚ぐらいあったような…。それぞれ違うポーズをした龍の絵。白(銀?)と金で書かれていたように思います。とても清らかな感じがしました。

さっとお参りさせていただき、そこに置かれたお守り2種類をひとつずついただきました。(ちなみに、これらのお守りは中段にも置かれていました。)

例祭の時しかいただけないお守りだそう。

それを教えてくれた方は、板状の方のお守りを何枚も持って行っていたので、なかなか良いお守りなのかもしれませんね。

 

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丹生川上神社下社のきざはしの上でいただいた御守」photo by Kaori

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丹生川上神社下社のきざはしの上でいただいた御守(裏側から)」photo by Kaori

そして、中段の脇の甕にたくさん差してあったカーネーションも、これから数日天河へ行くので迷ったのだけど、白のカーネーションを1本いただき、きざはしを降りました。

 カーネーションはとってもよい香り!

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「きざはしの上からいただいてきたカーネーション」photo by Kaori

 

降りたところで、それぞれ(お守りとカーネーション)ひとつにつき、500円支払いました。サービスというわけではないのですね。当たり前か。

 

ちなみに、カーネーションは、天河の民宿で花瓶にさしておき、その後自宅に持ち帰りましたが、今(6月11日現在)でも綺麗に咲いています。

 

きざはしを降りてきてから、本殿前で記念写真

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丹生川上神社下社例祭での参拝記念写真」

本殿には、こんな所が飾られていました。

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丹生川上神社下社本殿に飾られていた書」photo by Kaori

「舞鳳翔龍」でしょうかね?

 

脇からきざはしの写真を撮りましたよ。

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丹生川上神社下社のきざはし」photo by Kaori

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丹生川上神社下社のきざはし」photo by Kaori

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丹生川上神社下社本殿ときざはし」photo by Kaori

 

今度は反対側から

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丹生川上神社下社のきざはし」photo by Kaori


 美しいですね~。ほれぼれします。

 

こちら側にはご神木の欅があります。

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「ご神木の欅」photo by Kaori

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「ご神木の欅」photo by Kaori

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「ご神木の欅の説明書き」photo by Kaori

 

本殿脇は、御神水をいただける井戸が。

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「御神水の井戸」photo by Kaori

 

下に降りて、直会をいただきに。

私が降りたころには、柿の葉寿司や団子は終了していて、おうどん(にゅうめん?)のみ残っていました。

シンプルですが、おいしかったです~!

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直会でいただいた麺」photo by Kaori

 

 

さて、早めに天川村に着きたくて、早めのバスに乗ろうと思っていたのですが、そのバスには乗れず、結局、天河神社での集合時間ちょうどに間に合うバスに乗ることにしたので、時間があまり、少しのんびり、ぶらぶらしました。

 

境内には、いくつかの御神石(と呼ぶのでしょうか?)がありました。

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「産霊石(むすびいし)」photo by Kaori

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「産霊石(むすびいし)の説明書き」photo by Kaori

 

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「蛙石」photo by Kaori

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「蛙石の説明書き」photo by Kaori

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「牛石」photo by Kaori

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「牛石の説明書き」photo by Kaori

 

ご霊木、多羅葉も

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「多羅葉」photo by Kaori

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「多羅葉」photo by Kaori

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「多羅葉の説明書き」」photo by Kaori

 

もう一度、お馬くんたちに会いに行きます。

お役目を終えて、たてがみの編みこみもほどいてありました。

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丹生川上神社下社の白馬」photo by Kaori

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丹生川上神社下社の黒馬」photo by Kaori

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丹生川上神社下社の白馬・黒馬」photo by Kaori

白馬くんのほうが、人懐っこそうでした。

 

 

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「絵馬発祥の社、説明書き」photo by Kaori

へえ~。絵馬発祥の社なんだ~。

 

改めてきざはしの大屋根を見ます。

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丹生川上神社下社のきざはしの大屋根」photo by Kaori

もっとアップにしてみます。

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丹生川上神社下社のきざはしの大屋根」photo by Kaori

 

金剛組が請け負ったのですね。素晴らしい。

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「修復を請け負った金剛組」photo by Kaori

 

きざはしの修復は150年ぶりと聞きましたが、合っているのかな?

そして、この新しいきざはしは200年は持つとか。

稀有な時に参拝出来て良かったです。

 

1時半ごろになっても、まだまだたくさんの人々がきざはしに登るために並んでいらっしゃいました。

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「きざはしに登るために並ぶ人々」photo by Kaori

 

そばを流れる丹生川にも行ってみました。

川の脇に神社ののぼりがたくさん立てられています。

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「丹生川脇に立てられた神社ののぼり」photo by Kaori

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「丹生川」photo by Kaori

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「丹生川」photo by Kaori

水はそれほど冷たくなかったです。

 

太陽

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丹生川上神社下社での太陽」photo by Kaori

 

13時53分に長谷バス停を出発するバスに乗るので、丹生川上神社下社へ別れを告げます。

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丹生川上神社下社の鳥居」photo by Kaori

 

長谷のバス停は、道の片方にひとつしかなく、どこで待てばよいのかよくわからず、そばで交通整理をしていた警備員さんに聞くと、その辺りで待っていれば、大丈夫とのこと。「バスが来たら止めてあげるから大丈夫~」と。親切な警備員さんです。

乗る予定のバスは、天河大辨財天社のすぐ前まで行くバス。便利で良いですが、天河でのリトリート参加者がたくさん乗っていると予想していたので、乗れるかどうかちょっと心配でしたが、何とか乗り、座ることもできて良かったです。

そうして、無事、天河大辨財天社へ向かうことができました。

 

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

 

 

丹生川上神社下社 例祭(1)

このブログにご訪問ありがとうございます。

 

私の家の辺りでは、すでに梅雨入りし、雨がよく降っています。

 

さて、去る6月1日、丹生川上神社下社の例祭に参加してきました。

 

実は、昨年10月に友人と、行き当たりばったりで訪問した神社なのです。

その時は工事中でした。

 

その時の様子は、以下からお読みいただけます。

天河神社とその周辺へ超特急の旅(2)~天川村と丹生川上神社下社編 - 香りの舞い ~流れる水のように 燃える火のように 静かな大地のように 自由な風のように~

 

工事中で社殿もよく見えない状態でしたが、その時にお会いした若いご神職の方が、翌年(今年)の5月には完成して、例祭のある6月1日のみ、きざはしに登れると教えてくださったのです。

 

この神社は、闇龗神さまが御祭神で、私の自宅から一番近くて散歩途中にもよく寄る、最近移ってきたお社に祭られている高龗神さまと、基本的には同じ神様と聞いたこともあるので、そんなところもちょっと縁を感じています。また、なんといっても、神社の雰囲気が素敵だったのです。

 

そんなわけで、6月1日に行けたらよいなぁと思っていました。

 

そんな時、以前から参加したいと思っていた、天河神社での瞑想と祈りのリトリートが6月1日から4日に行われることになり、即決で参加を決めたわけですが、天河神社での集合が午後3時だったので、その前に丹生川上神社下社に寄れと言わんばかりのタイミングだったわけです。これは呼ばれたかも。寄らなければと、前日に奈良入りして奈良市内の叔母の家に泊り、早朝から丹生川上神社下社へ向かったわけです。

 

近鉄電車で下市口駅で降り、そこから路線バスで向かうわけですが、絶対に混むだろうと思い、最初のバスの出発時間(8時47分)の45分ぐらい前に着く電車を選びました。奈良市内の叔母の家から下市口までは1時間半ぐらいかかりましたかね。

 

結果、その時間に行って大正解でした。私は5~6人目にバスに乗ったので、大荷物にもかかわらず、一番前の席に座れ、何とか荷物を置く場所も確保できました。座らなければいけないわけではないですけれども、山道ですし、荷物も多かったので座れて助かりました。バスは、ドアを閉めるのも大変なほど、ぎゅうぎゅう詰めで出発。人が多いと、臨時バスも出してくれることがあるようですが、あいにくこの日は、バスが出払っていて臨時バスが出せないということでした。私が下市口のバス停で待っている間、何グループもの修験道の行者さんたちが到着して、チャーターした奈良交通のバスで出発されていったので、そのせいだったのでしょうか。

さて、長谷というバス停まで、30~40分だったでしょうか。

丹生川上神社下社は、長谷バス停のすぐ近くにあります。

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丹生川上神社下社の鳥居」photo by Kaori

(上の写真は例祭の終わった午後に撮影した写真です)

 

9時20分ぐらいには着いたと思うのですが、すでにたくさんの人が集まっていました。

境内には白いテントが張られ、いすが並べられていました。

 

新築された75段木造階(きざはし)に登りたいなと思って行ったのですが、神前すぐ近くまで登れるのは、崇敬会会員か、「大屋根奉賛」の寄付をした人のみとのこと。

一般の人でも中段まで登れるけれども、登る順番は崇敬会会員、奉賛された方、そして一般という順番で、例年だと、午後2時か3時ぐらいまでかかります、という話でしたが、中段というのがいまいちどこまでだか分らず、また、私は時間制限もあり、早めに登りたかったですし、とても気に入っている神社にご寄付をするのもいいなと思い、寄付をすることにしました。

寄付の受付の方はとても良い方で、前の方に座っていれば、早く登れると思いますと教えてくれました。(ちなみに、そうとは限りませんでした。)また、もし、私が出発しなければいけない時間までに登れなかったら、お金をお返ししますとまで言ってくださいました。どちらにしろ、返していただくつもりはなかったですけれどもね。また、きざはしに登る時には、そこで、私の小さいスーツケースを預かってくれました。

 

後で調べると、どうも、崇敬会以外の方が神前すぐ近くまで入れることは、例年はなかったようですね。確かな情報ではないですけれども…。

 

一人だったので、割合前の方の席を確保でき、そこで、例祭に参加しました。

 

席を確保した後、例祭が始まる前に、まず、白馬さんと黒馬さんを見に行きました。

たてがみとしっぽが編まれていて、小ざっぱりした感じになっていました。

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丹生川上神社下社の白馬」photo by Kaori

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丹生川上神社下社の黒馬」photo by Kaori

そして、御朱印もいただきに。

御朱印は、数人並んでいる程度。

割合すぐに御朱印をいただけました。

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丹生川上神社下社の御朱印」photo by Kaori

 

 

例祭は午前10時から始まりました。

主に写真でお伝えしますね。

 

 

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丹生川上神社下社例祭の始まりの挨拶」photo by Kaori

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丹生川上神社下社例祭の様子」photo by Kaori

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丹生川上神社下社例祭にて」photo by Kaori

 

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丹生川上神社下社例祭の様子」photo by Kaori

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「テント内につけられたモニターに映されたきざはしの様子」photo by Kaori

 

白馬くんと黒馬くんも奉納されます。

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丹生川上神社下社例祭にて、白馬の奉納」photo by Kaori

 

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丹生川上神社下社例祭にて、白馬・黒馬の奉納」photo by Kaori

白馬は、何周かぐるぐる回った覚えがあります。

 

うちの近所の高龗社も、まだ山の上にあった昭和の初めごろまでは、龍神、雷神の飾りつけを付けた白馬、黒馬を奉納していたらしいので、こんな感じだったのかなぁと想像しながら見ていました。

 

お役目を終えた白馬くんと黒馬くんが、戻っていきます。

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「お役目を終えて戻っていく白馬くん」photo by Kaori

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「お役目を終えて戻っていく黒馬くん」photo by Kaori

 

儀式の途中、国家奉納もありました。歌われたのは、小出夏花さん。大阪の15歳の女性だそう。とても美しい声のように思いましたが、マイクもなかったので、かすかに聞こえる程度でした。

 

献饌と撤饌の時は、崇敬会の方たち(?)が、きざはしに並び、リレー方式で供え物を送っていきます。

撤饌時、ビデオのスクリーンの写真を撮りました。

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「ビデオスクリーンに映された、きざはしでの撤饌の様子」photo by Kaori

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丹生川上神社下社例祭の様子、例祭を終えたところ」photo by Kaori

 

例祭もつつがなく無事終わり、いよいよきざはしに登れます。

 

でも、ながくなるので次回に続きます!

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。

 

天河神社でジャワ舞踊を奉納

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6月1日から4日まで、奈良県吉野郡天川村にある、天河大辨財天社での、瞑想リトリートに参加していました。

 

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「天河大辨財天社の鳥居」photo by Kaori

天河神社と2017年11月に初めてご縁をいただいてから、今回で5回目の訪問。そして、ちょうど1年ぶり、2度目の3泊4日の滞在です。

素晴らしい自然に囲まれた神社で、いまここに、ただあることを意識したすばらしい4日間でした。正式参拝から始まり、座禅、読経、瞑想、そしてこのリトリートを企画された阿部敏郎さんや、向禅師、柿坂宮司さまのお話を聞いたり、神仏の祈りと地護摩厳修のご神事に参加したり、神社をお掃除させていただいたり、柿坂宮司さまの真心のおもてなしに触れたり、参加者の皆さんと交流したり。そして、天河神社は、ただただ限りなく優しい、すべてを受け入れてくれるような場所です。今回、初日に正式参拝した時に、なぜか、弁財天さまと、私のハートからのつながり、太い絆を感じ、胸いっぱいに暖かいものが流れ込んできて、思わず涙がこぼれそうになりました。

こんなふうに感じたことは、どこにいても今までなかったので、自分自身、とても驚きました。

実は、ちょうど1年前に4日間天河神社に滞在して、夜、能舞台で瞑想をした時、弁財天さまが私の右脇にふわりと降りて来られたのを感じたのですよね。変な話だと思われるかもしれませんが。私自身、普段、そのようなことを感じる方ではないので不思議なのですが。顔などがはっきり分かるわけではないですが、その姿形のイメージが、いまでもはっきり残っています。その時以来、つながりが深まったような気がしていました。そのせいかもしれませんね。あの時は、瞑想中に、木々や山やカエルの声や、周り全てが私の中にあって、私の中で全てが起こっているような感覚があって、不思議でした。

今回、リトリートに参加して、余分なものが剥がれ落ちていき、非常にすっきりした、すがすがしい感覚です。キラキラした透明の衣をまとっているような感覚。そして体が軽いです。

そのリトリートでの経験で、いろいろ書いてみたいこともあるのですが、それは、機会があれば、おいおい書いていくとして、(と言いつつ、書いていないことがこれまでたくさんあるので、お約束はできませんが(笑))今回は、まず、弁財天さまの前で、天河神社能舞台で、ジャワ舞踊を奉納させていただいたことについて書きたいと思います。ジャワ舞踊をご奉納といっても、衣装も着ずに、普段の服で踊る素踊りで、音楽もガムランではなくて、バンドの即興でしたが、多くの素晴らしい能楽師、アーティストの方々がご奉納されている能舞台で踊らせていただけたのは、それは得難い経験でした。

あの能舞台は、とにかく華やかでかっこよい雰囲気にあふれた場所です。

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天河神社能舞台」photo by Kaori

ちなみに、この舞台は吉野檜で作られ、柱は全く節もなくまっすぐの、ほとんど手に入れるのは不可能のような材料だそう。一本一億円と聞きました。舞台の板も、一枚三千万円だとか。とても手をかけられ、大切に作られた舞台なんですね。神さまには最高のものをと、31年前に、何億円もかけてこの舞台を作られた今の宮司さまはすごいですね。明治の廃仏毀釈までは、全国に12万社も天河社があり、ここにも200人もの神主さんがいらっしゃったそうですが、廃仏毀釈後に廃れ、昭和40年代中頃までは、この神社は子供の遊び場になるほど廃れていたという話ですから。でも、歴代の首相は全員お忍びでやって来ていたのだとか。ここには何かがあるのでしょうね。

ちなみに、ここは神武天皇が「ひのもと」の啓示を受けられたまさにその場所でもあるそうです。

 

この能舞台は、拝殿のすぐ目の前にあります。

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天河神社の本殿(拝殿)」photo by Kaori


この写真は、能舞台のすぐ前の地面から撮影しているので、能舞台に登ると、もう少し高い位置から拝殿が見えます。 能舞台で踊ると、まさに神様に向かって踊るような感覚になります。

 

本当に、いろんな偶然が重なって実現したご奉納であったと思います。

実は以前から、ご奉納ができると良いなぁとは考えており、その機会があるかもというお話もいただいていたのですが、実現せずにいました。

今回、事前にある方から聞かれ、「衣装はかさばるのでもっていきませんが、ジャワ舞踊に使うサンプール(長い布)だけは、いつも持っているので持っていきます」という風にお伝えしていたのです。その方は私のジャワ舞踊を見に来てくださったことがある方です。

天河に着いた後、その方から、「いつ、突然(踊るように)ふられてもよいように、いつもその布は持っていてね。突然ふるかもしれないから」と言われたので、天河にいる間、いつもバッグに入れて持ち歩いていました。それでも、実現するかどうかの確証などなかったのです。

 

6月3日の昼前、初日に続いて、宮司さまが私たちがリトリートを行っている参集殿に来てくださり、いろんなお話をしてくださいました。その中で、地護摩厳修の話になり、宮司さまは、「私の護摩焚きは音の世界なのです」というお話をされました。

宮司さまは、心の赴くままにお話をされるので、話が飛んだり、聴きとりづらかったり、または、難しくて私が理解できなかったりで、はっきりとは分からないですし、誤解もあるかもしれませんが、少し書いてみますね。

昭和56年ごろまでは、護摩焚きの時は、般若心経や観音経をあげていらしたそうです。でも、その頃、「かごめかごめ」の歌にあるように、夜明けの晩であるということで、昭和57年ごろから護摩焚きに「音の世界」を取り入れられるようになったそうです。(間違っていたらすみません。そして、私も話のつながりがいまいちわからなかったりします。)そして、音は万国共通であること、それぞれの音に対応する神様の話(あめのみなかぬし様や、たかむすびの神様など)、神羅万象の音、音の波動、文化的にインプットされた音を超えた音を出していくこと、人だけではなく木や植物や岩との命と命での会話などに関して、話されていたと思います。(これも間違えていたらすみません。)

全て、理解できたわけではないですが、とても興味深いなぁ、もっと知りたいなぁと思いながら聞いていました。

さて、この部屋(参集殿)では、みんなそれぞれ好きな場所に座り、だいたい、座る場所が同じような場所になる傾向があったのですが、その時のセッションでは、たまたま私がいつも座っていた辺りに空きがなく、その時に空いていた、いつもと違う場所に座っていました。前の方の席が好きな私は、その時も一番前に座っていましたが、宮司さまがいらっしゃると、たまたま、そこの席が、宮司さまの目の前となったのです。

そのせいか、不意に、宮司さまに

「何か質問はありますか」と、指されて、聞かれたのです。

私は、「音の世界のお話がとても興味深くて、もっと知りたいなぁと思いました」

と答えると、

宮司さまは、ふと

「あなたは、なにかやっていらっしゃるの?」と聞かれたので、

「音楽もやっているのですが、インドネシアのジャワの舞踊をやっています」

とお答えすると、

なんと、驚いたことに

宮司さまが

「それなら、ぜひ、踊っていただきましょう。愛を持ってね」

とおっしゃってくださったのです。

隣にいた阿部さんも

「ぜひ踊っていただきましょう」

とおっしゃってくださいました。

 

話が、トントンと進み

まさか、こんな形でやってくると思わなかったので

本当にびっくりでした。

 

宮司さまも、なぜ、私が何か芸能関係をやっている人だとお分かりになったのでしょうね。

実は、宮司さまとは、個人的にお話ししたことはこれまでなかったのですが、集団ではお目にかかったことが何度かあり、その時にも、何度か、宮司さまがじっとわたしを数秒間見ているのに気づいたことが何度かあり、この大勢の中で、なぜ私をじっと見ていらっしゃるのかなと思っていました。でも気のせいかもしれないし、私は自意識過剰だけなのかなとも思っていました。でも、宮司さまは、多くの人のことをそうやってじっと見て、いろんなことを感じられているのかもしれませんね。

 

さて、その後、いつ踊る機会があるのかな、今回のリトリートでなくても、そのうちでも、私の舞踊を奉納させていただければ、嬉しいなと思いながら、少し、心の準備はしていました。

それでも、私はいつも、その場や、空気、自分の気持ちに従って、ぱっと変える性質なので、ゆるーくしか、心の準備はしていませんでしたけれども。

 

さて、お昼になり、みんなで禊殿までお弁当を持って行って食べたり、禊殿で瞑想したりした後、拝殿の方に戻ると、拝殿ではすでに、宮司さまが、翌日の早朝に予定されていた「神仏の祈りと地護摩厳修」のご神事の準備をされていました。また、そのご神事で演奏されるバンドの方々も、すでにサウンドチェックやリハーサルを始めていらっしゃいました。

私たちのために、多くの方々が、早くから動いてくださっていることに、ちょっと感動しました。

参集殿で、阿部さんのお話を聞いていたら、そこに宮司さまのお使いがいらして、今夜の7時2分が新月だから、明朝に予定されていたご神事を、その時間に合わせてやったらどうかと、ご提案されたのです。

それで、急きょ、夕方6時半ごろから、ご神事が執り行われることになりました。

非常に興味深いご神事でしたが、秘儀ということで、写真は撮っておらず、どこまで書いてよいのかわかりませんが、後で、滅多に起こらないような珍しいことが起きた、高いエネルギーのご神事であったと聞きました。機会があれば、このご神事についても、少し書けたらなぁと思っています。

 

さて、感動的なご神事が終わった後、

宮司さまが

「あの舞踊の方はどこにいったかな」

とおっしゃり、

「ここにいます」

というと、

「では、踊っていただきましょう」

と。

 

このタイミングで踊らせていただけるとは思っていなかったので、とても驚きました。

でも、実は、もしかしてこんなこともあろうかと、サンプールは、ご神事の間、ずっとバッグの上に置いていたのです。

 

宮司さまが

「バンドのメンバーも、インドネシアにも行ったことがあり、インドネシアの音楽も知っているから、彼らの演奏で踊っていただきましょう」

と。

 

それで、バンドと私のジャワ舞踊の即興セッションとなったのです。

 

私にサンプールを持ち歩くように言ってくださっていた方は、私が舞台に上がる前に、「本当に良かったですね。おめでとうございます」とささやいてくださいました。

 

ジャワ舞踊で使うサンプールの使い方は、踊りによって変わりますが、今回はどのように踊るか、その場で決めようと思い、融通が利くように、首からかけるだけにしました。

 

ゆっくりと女性舞踊のスンバハン(合掌)から始めました。

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「ジャワ舞踊奉納」photo by Coco

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「ジャワ舞踊奉納」photo by Coco

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「ジャワ舞踊奉納」photo by Coco

 

ゆっくり始めたのですが、バンドが意外にすぐに盛り上がって来たので、男性優型の動きに切り替えました。

途中で、宮司さまが、バンドの方にわざわざ歩いて行かれて、もう少しゆったり演奏するように言ってくださっているように、思いました。気のせいだったかな。

そして、舞台の上に一枚乗っていた座布団を自らどかしてくださったり、本当に、思いやりのある方です。

 

最初のうちは、どうしようかいろいろ考えながら踊っていたのですが、

途中で

「考えないで、この場、聞こえてくる音、空気に合わせて踊ればよい」という気持ちが湧いてきました。そして、そのように踊らせていただきました。すべてはその時の場の空気感、神気、バンドの音の響き、自然の音、見てくださっている方々の気を感じつつ、踊らせていただきました。

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「ジャワ舞踊奉納」photo by U

 

もちろん、伝統的なジャワ舞踊なので、決まりごとはたくさんありますが、その中での即興だからこその醍醐味もあるのです。

特に、ジャワ舞踊は表現することを抑えた舞踊でありますし、自分を出すということもありません。

 

また、ジャワガムランの演奏で、演奏者の経験があり勘もよければ、即興でもいろんなボキャブラリーで交流しやすいですが、今回は、全くボキャブラリーの違う、バンド。

私自身、バンドでジャワ舞踊を踊るのは初めてでした。これまで、即興もよくやってきましたが、即興で踊る時は、ジャワ舞踊の動きばかりで動くことはなかったのです。そして、バンドにとっても、おそらく初めてジャワ舞踊と合わせたのだと思います。

どうなるかなと思っていたのですが、そこはさすがで、しばらくすると、私の意図もくみ取ってくださるようになり、そこに交流が生まれました。

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「ジャワ舞踊奉納」photo by Coco

 

途中で、音楽がもっと盛り上がって来たので、男性優型の動きから、男性荒型の動きに切り替え、しばらく踊り、また男性優型にもどり、最後は、女性の動きに戻って、しっとりと終わりました。

 

約9分ほど踊らせていただいたでしょうか。

弁財天さまの目の前で、そしてパワフルな地護摩厳修のご神事のすぐ後に、あのような素敵な能舞台で踊らせていただけるのは、とても得難い経験でした。

弁財天さまにも喜んでいただけのなら、嬉しいです。

そして、同じく神々でもある、見てくださってみなさんにも。

 

踊り終わってみて、いろいろ考えていたようで、直感的に踊り、やはり無心だったのかなぁとも思います。でも、踊りは、その時の自分がすべて出てしまうので怖い。

果たして、愛を持って踊れただろうか。でも踊り自体が愛、交流だと思うのです。

 

 終わった後、踊りの説明をさせていただきました。

まず、即興で踊ったので、ストーリーや意味があったわけではなく、その場と音に合わせて、いろんなスタイル(型)で踊ったこと。

ジャワ舞踊にもいろんな種類があり、神にささげ、交流を持つ舞踊や、エンターテインメント性の高い舞踊など様々なこと。

そして、ジャワで考えられている、マクロコスモスとミクロコスモスの関係。人間の世界であるミクロコスモスが調えば、マクロコスモスも調い、舞踊は場を調える役割もあること。

そして、踊っている時は、自分がいないというか、何かが降りてくるというか、自分が抜けて、役のキャラクター(または、舞踊のラサ(フィーリングとでも訳しましょうか))がスポッとはいるような感覚であることなどを話したと思います。

阿部さんが、「自分が中空になるような感覚でしょう」とおっしゃっていましたが、その通りだと思います。

 

考えてみると、踊っている時は、まさに「いまここ」にいますね。

 

私の舞踊の後、すぐにみんなで瞑想をしました。

私は、踊ったすぐ後だったので、気持ちが高ぶっていたこともあり、あまり瞑想に集中できなかったような気もしますが、それでも、キラキラとした、色でいえば金色のようなイメージの、気持ちの良い波動を感じながら瞑想していたような気がします。

その後も、宮司さまの作られた歌(出会いの喜びを〜という歌です)をバンドの演奏でみんなで歌ったり、その曲で、宮司さまが、即興の歌詞で歌ってくださったり、阿部さんがバンドと共に歌ってくださったり、みんなで踊り狂って盛り上がったり、楽しい時間が続きました。最後はバンドがしっとりした、おやすみのナンバー(のように私には聞こえた)を、素敵な歌声で歌ってくださり、その夜はお開きになりました。

お開きになり、片付けが始まった時に、もう一人、若い男の子もコンテンポラリーの踊りを披露してくれましたよ。彼にとって大切な曲に振り付けしたものだそう。エネルギッシュで良いですね!途中から宮司さまが私に話しかけてくださったので、その受け答えで、途中までしか見れませんでしたけれども、見れて良かったです。

 

その夜から次の日にかけて、いろんな方たちが、私に感想を伝えてくれました。とても感動しましたとか、感動して涙が出そうになりましたとか、美しかった、かっこよかった、手の動きが美しかった、動きによってぱっと気が変わったのが良かったなど、身に余るお言葉をいただき、感謝感激です。

全てはお計らいだと感じたとか、芸能の神様でもある弁財天さまがお誘いくださったのではということを言ってくださった方々もいて、本当に、すべて起こることはお計らいだなぁと、改めて思いました。

 

実は、ビデオを撮ってくださった方がいて、後でビデオを見たのですが、ビデオを見ると、改めたいところしか見えない…。アラがよく見えてしまうのは、舞踊家の性ですね。もっとこうすればよかったとか、こういうところが見ていられないとか。もっとも、ものすごく練習した踊りの公演のビデオでも、私自身、満足することはめったにないのですけれどもね。ましてや即興であれば、アラが見えまくり。きゃ~~~。

 

でも、バンドとの即興で、いつもとスピード感も、音楽の感覚も全く違う中、よく踊った!えらいっと、自分をほめたいと思います!

(ん?おめでたい?笑)

 

それでも、もっともっと精進して、再度ご奉納できる機会があればよいなあとイメージしています。今度は、フルの衣装を着て、ガムランの生演奏で。

あの舞台にとても良く合うと思うのですよね。ジャワガムランの響きも、ジャワ舞踊の動きも精神性も。

 靖国神社能舞台でも、縁あって、仲間たちとジャワ舞踊をご奉納させていただきましたし、能舞台に縁があるのかな。ジャワ舞踊も能舞台に合うと思いますし。

 

全てはお計らいで、なるようになりますね!

 

今日はこんなところで。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日になりますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

5月19日 岸城神社で奉納公演~踊りながら歌うこと~ジャワ舞踊とガムランの関係など

このブログにご訪問頂きありがとうございます。

また、ちょっとご無沙汰の更新になってしまいました。

 

2019年5月19日
岸和田の岸城神社のむすび市にて、奉納公演にジャワ舞踊で出演させていただきました。

岸城神社では、私の友人たちが毎年奉納公演を続けてきた場所です。私も何度か出演させていただいたことがあります。

今回も、お誘いいただき、感謝です。心配されたお天気も、晴になり、屋外での公演で、とても気持ちが良かったです。
お誘いいただいたのは、急なことでしたが、急で、特に練習しなくても、ガムランの生演奏で踊れる曲があること、演奏できる仲間があることは、本当にありがたいことです。これまでの、みんなの積み重ねの賜物ですね。

今回、舞踊4曲に加え、Wayang Kulitと、盛りだくさんの内容。

私が踊らせていただいたのは、ガンビョンというジャンルの踊りのうちのひとつ。ガンビョンは、ジャワ島の古都スラカルタを代表する舞踊ジャンルのひとつで、もともと農村の豊穣、子孫繁栄祈願の踊りから発展し、民間の芸人によって歌いながら踊られていました。そこから形が整えられて、現在に至っています。現在は、決められた形で踊ることが多いですが、もともとは即興性の高い舞踊で、太鼓奏者と踊り手の掛け合いで、舞踊が形作られていました。

ガンビョンの中でもポピュラーなものは、ジャワでも結婚式などで良く踊られますが、ジャワでも、多少の経験のある演奏家や踊り手はみんな知っているので、複数の踊り手で、複雑な踊りの隊形を使わない限り、特に事前練習はしないことも多いです。


今回は、私は、スラカルタのマンクヌガラン王宮様式の、Gambyong Langen Kusumaを、一人で踊らせていただきました。スラカルタ様式では、Gambyong Pangkurと呼ばれるものです。とてもポピュラーなガンビョンのうちのひとつです。マンクヌガラン王宮では、現在では正式にはGambyong Langen Kusumaと呼ばれますが、普段はGambyong Pangkurとも呼ばれます。ちなみに、Pangkurは使われている曲の名前です。

スラカルタ様式とマンクヌガラン様式のGambyong Pangkurは、ほぼ同じですが、少しずつ違うのですよね。演奏する方も、太鼓以外はほぼ同じです。厳密に言えば、踊りや演奏のラサ(フィーリングとでも訳しましょうか)も違いますが、まあ、その辺りは長い時間がかかることなので…。

現在のガンビョンでは、踊り手が歌いながら踊ることは稀ですが、マンクヌガラン様式でこの曲を踊る時は、踊り手が歌いながら踊るという伝統もあり、私も、今回、シンデン(女性歌手)のパートを歌いながら踊らせていただきました。

マンクヌガラン王宮でも、現在ではこの曲を歌いながら踊る人はとても少なく、もっとみんな歌いながら踊ることにチャレンジして、この伝統を残していってほしいなぁという意味も込めて、いつもチャレンジしています。

 

マンクヌガラン王宮での、夜の練習(パカルティ)で、この曲をよく歌いながら踊る練習をさせてもらっているので、今回も、その練習を生かせました!

録音されたものには、すでにシンデンのパートが入っているので、歌いながら踊るというのは、生演奏でのみ出来るこの曲の醍醐味ですね。 

これまで、ジャワや日本での公演でも何度か歌いながら踊らせていただいていて、かなり慣れてきましたが、やはり、まだまだ反省点もたくさん…。もう少し、かわいい感じで歌いたいですね…。 
歌のシンデンのパートは、曲のリズムとは合っていないので、曲のリズムに合わせて踊る踊りと一緒に歌うのは、なかなか難しいです。

私の場合、歌と踊りと意識を分けて踊っています。どちらにも集中しない感じです。

でも、その方がリラックスして、自然に踊れているようで良いという意見も…。余分な力が抜けているということでしょうかね。

私の場合、歌よりも踊りの方が得意で、踊りは自然に体が太鼓の音に反応していき、何も考えずに踊れるので、歌の方にもう少し多く意識を持っていっているのですが、それでも、思うように歌うのはなかなか難しいです。もう少し、歌も何も考えなくても自然に歌えるようになったほうがよいなぁと、今回思いました。

ジャワ留学中の3年弱(2003年~2006年)はシンデンの勉強もしていましたが、その後は、私の先生だった方がお亡くなりになったりして、勉強していないので、また機会があれば、シンデンの勉強もしたいなぁと、改めて思いました。ジャワ舞踊も、ジャワ音楽も一生勉強ですかね。楽しいです。

 

ちなみに、私のシンデンの先生だった方は、スラカルタで販売されているジャワ舞踊曲のカセットの多くで歌っていらっしゃるので、舞踊曲の録音を聴きながら、いつも懐かしく思い出しています。踊りや踊り手のことを理解して歌える方で、踊り手からは絶大な信頼と人気のあった方です。彼女が歌ってくれると、踊りやすいというのです。私も、彼女が踊りの曲の時に、どんなところに気を配って歌っているのか聞いていて、なるほどと思うことが多々ありました。それは曲によっても変わり、踊り手をサポートするような歌い方なのです。やはり、踊りをよく知っていることは、踊りの曲を演奏する演奏家や歌い手にとって、とても重要だと思い知らされます。

やはり、細かいところまで、踊り手の動き方や呼吸、踊りのラサ(フィーリング)などを意識して演奏したり、歌ってくださると、踊り手もとても踊りやすく、力が発揮できるものです。そこにちゃんとした交流、相乗効果が生まれますから。でもそんな演奏家は、今はジャワでも残念ながらとても少ないですね。

また、踊り手もガムラン(音楽)をちゃんと理解できている人が、少なくなっていると思います。踊りはうまくても、音楽の流れと合ってなくて、見ていて気持ちよくないこともあります。

以前、ジャワでは、演奏者も踊れて当たり前、踊り手も演奏できて当たり前だったのですが、今では、すっかり分業になってしまって…。西洋化の弊害でしょうかね…。

以前は、舞踊と音楽との境目がなかったのではないかと思います。

 

そして、現在では、生演奏で踊りの練習ができる機会が少ないことも大きな問題だと思います。そんな中で、マンクヌガラン王宮での練習は、演奏と踊りの練習が一緒にできる、数少ない貴重な機会となっています。

 

なんだか、話が逸れましたね。

 

とにかく、何年かぶりで、岸城神社で舞踊を奉納させていただけて、幸せでした。

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「岸城神社にて、奉納公演後の記念撮影」

 

 


神社好きの私は、ちゃっかり御朱印もいただきました!宮司さんが自ら書いてくださいました。よく見ると、だんじり岸和田城も入ってる!

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「岸城神社の御朱印」photo by Kaori

 

 

 

今回はこのくらいで。

 

読んでくださってありがとうございました。

あなたにとって素敵な一日となりますように。